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『ハングリー・ラビット』(2011年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Seeking Justice
製作: 2011年 アメリ
時間: 106分
脚本 ロバート・タネン ユーリー・ゼルツァー
音楽: J・ピーター・ロビンソン
出演 ニコラス・ケイジ(ウェル・ジェラード)
    ジャニュアリー・ジョーンズ(ローラ・ジェラード)
    ガイ・ピアース(サイモン)
    ハロルド・ペリノー(ジミー)
    ザンダー・バークレイ

あらすじ

妻が何者かに暴行され怒りに震えていた高校教師ウィルは、「奥さんを襲った相手を代わりに殺してやる」と言って近づいてきた謎の男サイモンの提案を受け入れてしまう。
しかし半年後、今度は自分が他人の代わりに人を殺すよう強要される。
それを拒否したウィルは殺人の罪を着せられて追われる身となり、謎の巨大な組織と戦うことになる。

予告映像

感想

代理殺人によって街に蔓延る悪を裁く秘密組織に関わってしまった主人公が身の潔白を証明する為に奔走するニコラス・ケイジ主演のサスペンス・スリラー『ハングリー・ラビット』が午後ローで放送されたので鑑賞。

冷静に考えると無茶苦茶なのだが、犯罪被害者やその家族の怨みを晴らし、見返りに別の事件の犯人を裁く手伝いをさせるというシステムはフィクションと割り切ればなかなか面白い(というと不謹慎なのだが)設定である。
代理殺人は捜査線上に容疑者が浮かび難いし、正義を執行したという免罪符や共犯という後ろめたさがあれば関係者が口を割る可能性も低い。
少なくともフランク・キャッスルやマクナマス兄弟のような私刑執行人が大暴れするよりは現実的である。

だが依頼人から金を取らずに組織をどう維持しているのか?とか、こういう組織なのに身内のチェック体制が甘すぎるだろ?とか、一介のジャーナリストにあそこまで証拠を揃えられてどうする?などなど、拭い切れない綻びが散見するのもまた事実。

でも、ただの教師なのに思いのほかガッツのあるニコラス・ケイジが右往左往しながら、自分の事を棚に上げて言いたい放題のガイ・ピアースに一矢報いる展開はなかなか痛快でした。
(まぁ最後は奥さんに全部持っていかれましたがね)