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『10人の泥棒たち』(2012年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE THIEVES
製作: 2012年 韓国
時間: 138分
監督: チェ・ドンフン
脚本: チェ・ドンフン 、イ・ギチョル
音楽: チャン・ヨンギュ 、タル・パラン
出演: キム・ユンソク(マカオ・パク)
    キム・ヘスペプシ
    イ・ジョンジェ(ポパイ)
    チョン・ジヒョン(イェニコール)
    サイモン・ヤム(チェン)
    キム・スヒョン(ザンパノ)
    キム・ヘスク(ガム)
    オ・ダルス(アンドリュー)
    アンジェリカ・リー(ジュリー)
    デレク・ツァン(ジョニー)

あらすじ

韓国を中心に暗躍する窃盗団のリーダー・ポパイ(イ・ジョンジェ)のもとに、かつての同僚のマカオ・パク(キム・ユンソク)から幻のダイヤモンド「太陽の涙」をマカオの巨大カジノから盗み出す計画が持ち掛けられる。
中国人窃盗団を仲間に招き入れ集結した10人の泥棒たちが「太陽の涙」奪取に挑むのだが…。

予告映像

感想

本国では歴代記録を塗り替える大ヒットを記録した『10人の泥棒たち』を観る。
日本では作品の評価より、山寺宏一さん、朴璐美さん、平田広明さん、平野綾さん、 石塚運昇さん、小山茉美さん、小山力也さん、野島健児さん、小松由佳さん、中井和哉さん、といった豪華声優陣による吹き替え版が話題になりましたが、スタッフやキャストが日本人には馴染がないのでこういった部分でアピールするのは上手い戦略だと思います。
 
さてこの映画。
邦題から三谷幸喜や内田けんじ監督風のコメディタッチな作品をイメージしたのですが蓋を開けてみると思いの外ハードでビックリしました。
あらすじなどからは中国と韓国から集められた泥棒連合チームがマカオのカジノから「お宝」を強奪する『オーシャンズ11』的な物語と思いがちですが実際の内容は大分違うので要注意。
 
序盤の流れこそ『オーシャンズ11』に倣っていますが中盤でガラッと路線変更し韓国映画お得意の○○劇に様変わり。
ジョニー・トー作品を彷彿とさせる攻防に『ミッションインポッシブル ゴーストプロトコル』を足したようなアクションシーンは韓国映画というよりは中国映画っぽい印象を受けます。
 
張り巡らされた伏線やその回収は上手いと思いますが本編が異様に長い上、人間関係もゴチャゴチャしているのでテンポ感はイマイチ。
登場人物も多すぎて個々のドラマに雑な部分があるし、そもそも必要性を感じないキャラが何人もいました
そのあたりを整理した方がより面白くなったと思うのですが、この荒削り感もまた韓国映画らしい部分なので仕方ないですね。