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『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』(2011年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES
製作: 2011年 アメリ
時間: 141分
監督: ロブ・マーシャル  
脚本: テッド・エリオット 、テリー・ロッシオ  
音楽:
ハンス・ジマー 
出演:
ジョニー・デップジャック・スパロウ
    ペネロペ・クルス(アンジェリカ)
    ジェフリー・ラッシュ(バルボッサ)
    イアン・マクシェーン(黒ひげ)
    サム・クラフリン(フィリップ)
    アストリッド・ベルジュ=フリスベ(シレーナ)
    ケヴィン・R・マクナリー(ギブス)
    キース・リチャーズティーグ・スパロウ)
    スティーヴン・グレアムスクラム
    グレッグ・エリス(グローブス)

あらすじ

美しい女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルス)と再会したジャック・スパロウジョニー・デップ)。しかしジャックは、アンジェリカが不死の泉を見つけ出すために自分に近づいたのではないかと疑いを抱く。アンジェリカと史上最強の敵である黒ひげ(イアン・マクシェーン)と共にリベンジ号で船出したジャックだったが、そこには予想だにしない冒険が待っていた。

予告映像

感想

かつて知る人ぞ知る性格俳優としてコアな映画ファンにのみ知られる存在だったジョニー・デップが一般人にもその名を知らしめる切っ掛けとなった言わずと知れた人気シリーズ第4弾が「日曜洋画劇場」で地上波初ON AIRされたので観る。
 
ハリーポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』など所謂メガヒット作には興味が湧かない天邪鬼な私ですが、売れる前からジョニー・デップが好きだったのでこのシリーズだけは地上波で放送される際にちょいちょいチェックしております。
もっとも順番通りに観ていなかったり、飛び飛びだったりしてきちんとストーリーを把握してないんだけどね(苦笑)。
 
さて、この『パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉』。
実は前作で完結予定だった物を
「売れるんだからまだまだ作るべ」
というハリウッド的儲け主義で無理矢理継続した経緯があり、その所為か監督のゴア・ヴァービンスキーを始め、主要メンバーのキーラ・ナイトレーやオーランド・ブルームまで離脱してしまいシリーズ最新作でありながら似て非なる物に仕上がっております。
 
アクションは全体的にスケールダウンし、海賊船同士の戦闘といったスペクタクルシーンも皆無。
良くも悪くも「生命の泉」を探すトレジャーハンター物になってしまった。
 
一部のキャラクターは続投している物の見せ場が少なく、新キャラクターもとにかく魅力に欠ける。
ペネロペ・クルス演じる女海賊とその父親である黒ひげの親子関係や、宣教師のイケメンと人魚のお姉ちゃんのロマンスなんかは予定調和としか思えない。
ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの人を食ったような飄々とした態度は相変わらず魅力的だが、それしか見所と呼べる物がなかったように感じる。
 
オチも予想通りでカタルシスがなく例によって続編を匂わせる終わり方をしていたが、作り手がキャラクター人気に依存しているようではこのシリーズに未来はないだろう。