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『コロンビアーナ』(2011年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: COLOMBIANA
製作: 2011年 アメリカ/フランス
時間: 108分
監督: オリヴィエ・メガトン  
脚本: リュック・ベッソン 、ロバート・マーク・ケイメン
音楽: ナサニエル・メカリー 
出演: ゾーイ・サルダナ(カトレア)
     ジョルディ・モリャ(マルコ)
     レニー・ジェームズ(ロス)
     アマンドラ・ステンバーグ(カトレア(9歳))
     マイケル・ヴァルタン(ダニー・デラネイ)
     クリフ・カーティス(エミリオ・レストレポ)
     カラム・ブルー(-)
     グレアム・マクタヴィッシュ(-)
     ジェス・ボレッゴ(-)
     サム・ダグラス(-)

あらすじ

1992年、南米コロンビア。
麻薬組織のマフィアたちに目の前で両親を殺された9歳の少女カトレヤは、その場を逃れてシカゴでギャングとして生きるエミリオ(クリフ・カーティス)に身を寄せる。
彼のもとで殺しの術を習得してカトレヤ(ゾーイ・サルダナ)は、やがてプロの殺し屋として成長し、その技術を駆使し両親の命を奪った者たちに復讐を果たそうと黒幕の居場所を探りながら仕事を重ねていく。
だが、FBIやCIAをはじめとする捜査機関、そして組織の人間も彼女の存在に気付き、正体を探り追い始めていた…。

予告映像

感想

当たり外れが激しい事で有名なリュック・ベッソンが製作・脚本を担当。
監督に『トランスポーター3』96時間 リベンジ』でタッグを組んだオリヴィエ・メガトン、主演に『アバター』 『スター・トレック』などSF大作に引っ張りだこなゾーイ・サルダナを起用したリベンジムービー。

ニキータ』『レオン』など昔取った杵柄である「少女+殺し屋」というベッソンお得意のテーマ?を前面に押し出しておきながら蓋を開けてみれば期待を下回る残念な出来栄え。
 
物語は目の前で両親を殺された少女が親戚の下で殺しの英才教育を受け復讐を果たすというだけの物。
サクサク進むと言えば聞こえは良いが、申し訳程度のロマンスやそれによって生じた自業自得な悲劇から開き直りの大虐殺など、これっぽっちも感情移入出来ない。
ベッソンならではのワンパターンで強引な展開も目に付き、序盤の警察署での暗殺シーンなんてリスキー過ぎてとてもプロの仕事とは思えません。
 
クライマックスのアクションも『コマンドー』のシュワちゃんよろしく、ズカズカと敵のアジトに乗り込んでマシンガン斉射するたげの簡単なお仕事。
主人公が圧倒的過ぎてハラハラもドキドキもしなければカタルシスもない。
そもそも命を狙われているのに入口開けっ放しにして、そこで会合してるギャングって何なの?。
案の定、RPG撃ち込まれてギャフンとかホント笑えない。
 
お約束の情況で予想通りの出来事しか起こらない。
手堅く纏まっている言えば聞こえは良いが『96時間』の様な開き直った痛快さもなく、ただただ凡庸でしかなかった。