旧いまここにあるもの

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2013年春終了アニメあれこれ。

こんばんは。
良い嘘つきましたか?。
私です。
2013年も3ヵ月が終了し、本日より新年度に突入しましたので、ここらで春終了アニメの話をば。
 
内訳としては
1話からきちんと観た作品
さくら荘のペットな彼女』・『THE UNLIMITED 兵部京介』・『琴裏さん』・『ガルパン』・『キューティクル探偵』・『GJ部』・『たまこまーけっと』・『サイコパス』・『ロボティクスノーツ』・『ささみさん@がんばらない』・『はがない』・『ビビオペ』・『絶園のテンペスト』・『俺修羅』・『マギ』・『生徒会の一存』・『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』・『まおゆう』・『gdgd妖精』・『戦勇』

途中で切った作品
新世界より』・『リトルバスターズ
 
途中から観始めた作品
ヤマノススメ』・『戦乱カグラ』・『イクシオンサーガ』・『ジョジョの奇妙な冒険』・『ラブライブ!
とまぁこんな感じ。
 
この中だと『戦勇』と『ジョジョ』がまだ最終回を迎えていませんが待ってると春新番が始まっちゃうので割愛。
それと『サイコパス』『ガルパン』は別に単独記事上げたので今回は触れません。
以下、ピックアップした何作品かの感想を…。


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今期一番のダークホースは間違いなく『琴浦さん』でしょうね。
まめぐが歌う「コシコシ」OPや、スペシャルEDの「つるぺた」などもそうですが、徹底した鬱展開で観る者を絶望のどん底に叩き落とした衝撃の第1話から話題を浚って行った印象です。
そんな物語をエロいけど自分に正直な徹底的にプラス思考な主人公がヒロインともどもグイグイ引っ張ってハッピーエンドに持って行ったって感じ。
 
前半はかなりネチネチしていましたが、イジメを先導した森谷も最終的に良いキャラになりましたし、通り魔の刑事(どう見ても女版足立)も自分と向き合い自首したし、声が永遠の17才(笑)なお母さんも単にツンデレだったというオチ。
あらゆる負の面が好転し、孤独だった琴浦さんもかけがえのない仲間や自分の居場所。
そして大切な人を見付け、完璧過ぎるほどのハッピーエンドとなりました。
 
プロットに斬新さはありませんが徹底的に落として徹底的に上げる。
それを完璧にやり切った事で
「良い話だった」
と思わせてしまう、ある意味力技な作品でした。

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THE UNLIMITED 兵部京介』は原作付きアニメとしては、かなり面白いアプローチをしていましたね。
単純に兵部少佐メインのスピンオフかと思ったら早々に『絶チル』メンバーが合流し、スピンオフとも原作通りのアニメ化とも違う独特の雰囲気を放っていて面白かったです。
 
オリジナルの要素に本編のエピソードやキャラクターを自然に取り入れてましたし、最終回も綺麗に纏まっていて、投げっぱなしの原作消費アニメとは違う作り手の本気が伝わる作品でした。
原作ありきのアニメでこういう挑戦的な作りしたのって真面目に『喰霊-零-』以来じゃないかな?。


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『まおゆう』・『マギ』・『問題児たち~』・『ささみさん』・『俺修羅』など原作が続いてる作品は恒例の打ち切りジャンプマンガみたいな終わらせ方をしていましたが、その中でも『はがない』にはビックリしました。
明らかに1エピソード。というかもう1パート足りてなくて本当の意味で尻切れトンボ。
 
ここに来て真ヒロインにしか見えない活躍を見せた理科と、それを後押しした福圓美里さんの熱演を横目に、何故あのような終わり方にしたのか?。
原作未読だから解らんのだけれど、もうちょい切り所あったでしょ?。

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スタッフ的には完璧に『けいおん!』だった『たまこまーけっと』。
悪くない作品ですが、それ以外のセールスポイントが乏しかったというのが率直な感想。
クオリティで言えば間違いなくNO.1なんですが、どうにも京アニという会社はオリジナル作品が苦手な様ですね。
 
デラ・モチマッヅィと商店街の人々が織り成すほのぼのとした日常を、これまたのんびりと描く。
作風を考えればこれはこれで構わんのですが、デラが加わった事で登場人物の関係性に変化が起きれば群像劇として盛り上がったのでは?、と思わずにはいられません。
たまこの母親のエピソードもそれほど重要ではありませんでしたし、もうひとつドラマが欲しかったですね。
 
そんな訳で最終的に『中二病』の2期を匂わせる六花のほっぺたぷにぷに映像に全部持っていかれてしまいました。
ホント性的な事していないのに、あのエロさはなんなんでしょう?。

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今期一番笑えたのは文句なしに『キューティクル探偵』。
ボケとツッコミのテンポとか、やたらと豪華な声優陣。
地味に整っている作画などなど、ポテンシャルが異常に高い。
そしてドンが可愛すぎであろ~。
 
とにかくダンディーな声をお持ちの大川透さんのはっちゃけ演技が素晴らしく声優さんの凄さを実感。
ロレンツォ役の小杉さんが良い声で「ドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!」と叫ぶ度に爆笑してしまいした。
コアラが勇者王の檜山さんだったり、最終回でルルーシュ的な命令口調を発する勇太的中二病患者(CVは勿論福山潤くん!!)が登場するなど、スタッフの本気の悪ふざけも素晴らしかった。
 
唯一の難点を上げるとすれば、それは因幡側よりもヴァレンティーノファミリーの方が魅力的だったって事でしょうか?。
だって可愛い娘多いし、賑やかだし、圧倒的に楽しそうじゃん(笑)。

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んで今期一番の残念タイトルは言わずもがな『ビビッドレッド・オペレーション』。
素直に『ストライクウィッチーズ』の3期をやった方が良かったと言わざるを得ない。
最初から方向性が定まらないとは感じていましたが、とにかく脚本が酷い。
キャラクターは見た目だけで個性が打ち出せていないし、取って付けたようなSF設定や、ボスキャラの手抜き感(最後なんて『マクロスゼロ』の鳥の人じゃん)、安っぽすぎる友情・努力・勝利の図式。
最終回に至ってはヒロインたちよりもラプターが戦っている時間の方が長いという体たらくである。
 
本作でシリーズ構成を担当したのは『マクロスF』などで知られる吉野弘幸氏なのだが、この人は脚本家としての才能があるのだろうか?。
コードギアス』や『ギルティクラウン』など氏が担当した話数は悉くダレたし、近作だと『エンデュミオンの奇蹟』や『マギ』もかなり雑に感じた。
私の中で吉野脚本=期待してはいけないという図式が本作でより強固な物になってしまった。
 
デザイン面を含めスタッフだけはやたらと豪華なのに完成度がそれに比例しない。
近年稀に見るガッカリ作品でした。

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逆に思わぬ巻き返しを見せたのは『GJ部』。
1話を見た時は「アニメ化する意味が解らない」と怒りすら覚えましたが、徐々にその雰囲気が心地よくなって行きました。
これは日常系アニメならではの現象だと思います。
 
中盤辺りでキャラクターの個性が出て来て、サブキャラクターが合流し一気に賑やかになりました。
個人的には森さん推しで、立ち振舞いがいちいちエロくてヤバかったです。

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絶園のテンペスト』は1話の雰囲気からすると、思いもよらない道筋で最終回に辿り着きましたね。
当初は壊れて行く世界で復讐を果たす物語かと思っていたのですが、折り返し地点を過ぎた所でラブコメになって驚かされました。
 
1話以降のロードムービー的な部分で若干ダレましたが、葉風が実は死んでいて、それをこの時間軸に呼び寄せる辺りで一気に盛り返した印象。
落とし所が当初の流れからは想像出来ない為、面喰う人も居ると思いますが(実は私もその1人)、原作と同時終了という事もあって全体の収まりは良かったと思います。
 
焦りが顔に出過ぎな左門のリアクション芸や、吉野と真広を殴り倒した羽村のキレるポイントなど、笑える箇所が妙に多かったのも印象的でした。
 
葉風かわいいよ。葉風。