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『トータル・リコール』(2012年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: TOTAL RECALL
製作: 2012年 アメリ
時間: 118分
原作: フィリップ・K・ディック 
監督: レン・ワイズマン
脚本: カート・ウィマー 、マーク・ボンバック
音楽: ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ 
出演: コリン・ファレル(ダグラス・クエイド / ハウザー)
    ケイト・ベッキンセイル(ローリー)
    ジェシカ・ビール(メリーナ)
    ボキーム・ウッドバイン(ハリー) 
    ブライアン・クランストン(コーヘイゲン)
    ジョン・チョーマクレーン)
    ビル・ナイ(マサイアス)

あらすじ

容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。ある日、工場で働くダグラス(コリン・ファレル)は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー(ケイト・ベッキンセイル)が襲ってきて…。

予告映像

感想

おばちゃんが割れて中からシュワちゃんで出て来るあのシーンでお馴染みの『トータル・リコール』を、『アンダーワールド』や『ダイハード4.0』などスタイリッシュなアクション描写に定評のあるレン・ワイズマンが最新技術を惜しげもなく注ぎ込んでリメイク。
 
昔はしきりに放送されていたオリジナル版もバーホーベン印のエグさが災いし、今ではめっきりお目にかからなくなり内容をすっかり忘れてしまいました(苦笑)。
そんな訳で新旧比較とか、そういった観方はしてませんのであしからず。
 
さて肝心の感想ですが、コレは良くも悪くも
「アクションだけを楽しむアトラクションムービー」
ですね。
 
うろ覚えなオリジナル版だとそれなりにドラマが展開し夢オチ的なラストで何とも言えない余韻を感じたものですが、今回は最初から最後まで一直線かつ開始直後から最後の瞬間までアクション尽くしで不純物が一切入ってません。
 
登場人物を追って四方八方に動き回るカメラワークで高所恐怖症な人間は絶対に住めないであろう近未来の街を全力疾走!!。
 
思わず
「ちょっと落ち着け!!」
とツッコミを入れたくなるくらい忙しない。
 
ドラマパートに関しては10分に1回くらい炸裂するアクションの間に申し訳程度しか入っておらず、さながら最近のファイナルファンタジーのダンジョンパートの様。
あれよあれよと言う間にエンディングに辿り着き、記憶の改竄というドンデン返しに持って来いなネタを扱いながら特に含みを持たせる事もなく映画は終了~。
 
印象に残った物と言えばケイト・ベッキンセイルの鬼嫁っぷりくらいですかね?。
いやホント旦那を執拗に付け狙うその姿はターミネーターも真っ青です。
彼女って監督のリアル奥さんなんだけど、まさかこれノンフィクションじゃないよね?(苦笑)。
 
ポール・W・S・アンダーソン×ミラ・ジョヴォヴィッチの映画私物化バカップルみたいな露骨さはないものの、コリン・ファレル演じる主人公や真のヒロインであるジェシカ・ビールより断然インパクトがあったのは、やはり夫婦だからだろうか?。
 
アクションに関しては一級品。
未来ガジェットも目新しさはないが面白い。
ただストーリーはあってないような物なので期待してはいけません。
 
これはあくまで
「アクションだけを楽しむアトラクションムービー」
なのですから…。