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『運命のボタン』(2009年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE BOX
製作: 2009年 アメリ
時間: 115分
原作: リチャード・マシスン
監督: リチャード・ケリー 
脚本: リチャード・ケリー 
音楽: ウィン・バトラー 、レジーヌ・シャサーニュ 、オーウェン・パレット 
出演: キャメロン・ディアス(ノーマ・ルイス)
    ジェームズ・マースデン(アーサー・ルイス)
    フランク・ランジェラ(アーリントン・スチュワード)
    ジェームズ・レブホーン(-)
    ホームズ・オズボーン(-)
    ジリアン・ジェイコブス(-)
    セリア・ウェストン(-)
    デボラ・ラッシュ(-)

あらすじ

ある日の朝、ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻の元に赤いボタン付きの装置が入った箱が届く。
夕方、謎めいた男がノーマを訪ね「このボタンを押せば100万ドルを手に入れられるが、代わりに見知らぬ誰かが死ぬ。考える猶予は24時間」と驚くべき提案を持ちかける。
二人は迷いながらもボタンを押してしまうが…。

予告映像

感想

昨日の『ヴィレッジ』に続いて先週テレ東「午後のロードショー」でON AIRされた『運命のボタン』を観る。
ちなみにこの他に『ミスト』と『セブン』もやっていたのだが真昼間にあんな鬱作品を流して良いのかと私は心配になったよ(苦笑)。
 
それにしてもこの映画は酷い。
あらすじだけ聞いて「他人の命」と「自分の金」を天秤に掛け人間の本質を炙り出す心理ゲーム的な作品かと思って観たら、なんのこっちゃない人類の上位存在である宇宙人さんのご登場ですよ。
「人類は生かす価値有るの?無いの?」ってのを判断する為に、ご丁寧に人々を洗脳した上でこんな茶番を仕組んでおり、栄えある今回のターゲットがキャメロン・ディアスだった訳。
 
つまり理由はどうあれ最初にボタン押した時点でアウトー。
その後どんな行動をとっても、心揺さぶる回答をしても、家族愛を見せ付けてもアウトー。
どうあがいてもバッドエンド確定済み。
 
他の被験者とは違う選択をし散々希望をチラつかせながら最後はよく解らない終わり方で終了。
「出口なし」というより「答えなし」だ。
つうか最後に息子と一緒に居たオッサン誰やねん。
 
人生の中で絶えず行われる「選択」という物を極端な例として取り上げ、それによって生じた結果は覆らないというメッセージなのだろうか?。
それならそれで宇宙人とか、雷に打たれて不老不死になった電波なジェントルマンとか、出す必要あったのか?。
そもそも1億円という金が物語の中で大した意味を成していないってのはどーなのよ?。
 
聞けば原作はリチャード・マシスンによる短編作( 『死を招くボタン・ゲーム』)との事で、なるほど色々付け足した結果こんがらがったのかと妙に納得。
もっとシンプルにして主題をハッキリさせてくれれば面白い気がするのだが取り敢えず今の時代にこの内容はないなと思う。
 
まぁ印象が悪いのはキャメロン・ディアスの吹き替えが下手糞で終始物語に集中出来なかったというのも大きいんだけどね。
まさか「はしのえみ」が担当しているなんて知らんかった。
字幕で観たら評価も少しは違ったかも?。