『未来日記』の最終回を待とうと思ったんですが、もう一週やるみたいなんでそっちは後回し。
先行して感想上げた作品もありますが、とりあえず終了分でちゃんとチェックしていたのは
『パパ聞き』・『Another』・『BRS』・『ギルティクラウン』・『なつまち』・『アマガミSS+』・『妖狐×僕SS』・『ラストエグザイル-銀翼のファム-』・『ペルソナ4』・『偽物語』・『ゼロの使い魔F』
(『輪廻のラグランジェ』は分割2クールなので除外)
まず今回は原作を最後まで映像化した作品と導入部だけちょろっとやった作品の差が激しかったなと…。
原作の使い捨ては1クール物の必然ですが『BRAVE10』なんかはスタッフから良い物を作ろうという気概が全く感じられない典型的な手抜きアニメでした。
最後の打ち切り展開も酷い。
この作品作画は安定しているしキャラクターは個性があって魅力的なのですが物語に山も谷も無いまま終わってしまった印象。
妖怪とか、主従とか、そういった要素が広げられる事もなく、捻くれ者同士の心の触れ合いだけやってフェードアウト…。
派手な見た目に騙されましたが、この作品はりりちよ様の生足にはぁはぁし、カルタちゃんをぺろぺろし、野ばらさんの乳揺れを拝んで、蜻蛉氏にSかMか診断してもらう作品だったのですね!!(爆)。
あとは個々のエンディングが名曲揃いだったんで一枚のアルバムにして欲しい。
「BDorDVDの特典にするアニプレはS!!」
原作付き1クール作品が体たらくなまま終わっていく中、『Another』はアニメ単体できちんと楽しめる作りとなっており好感が持てました。
予想と大きく違った作品としては『パパ聞き』がロリコンホイホイアニメかと思ったら、ちゃんと家族物だったので驚かされました。
学生が幼女三人も養うなんてその時点で無理な話で親戚連中仕事しろって感じですが、あざとい描写だけに頼らず育児の大変さや家族のあり方といった部分にきちんとスポットをあてていたのが凄いなと。
普通こういう作品だと主人公が親の持ち家に1人で住んでたり、謎の資金援助があったりするのですが、そういうチートもなし。
寝る間も惜しんで生活費稼いだら成績落ちるなどステータス補正もない上、結局彼女たちの親にはなれない事実に直面したりと見た目に反して真面目な作品なんだなと感心させられました。
前者に関しては原作がアレなんでアニメ版がどうこうという話ではないのですが、こんな内容ならタイトル変えろよと本気で思う(苦笑)。
メインキャスト一同がギャグアニメと紹介する様に完全なるギャグアニメです。
もしくはテニスと称して相手に球を当て行動不能にして勝利するバトルマンガww。
ホント許斐剛氏は何をテーマに作品を続けているのかサッパリ解りません。
ジャンプで連載していてバトル物に路線変化させられる作品は多々あるけど、本作だけは担当とどういったやりとりがあったか謎です。
『シンフォギア』はこの御時世にこれだけのスタッフ・キャストを集めておいて既存作品で散々描かれた描写の寄せ集めでしかなく、新しい事をしようという意志がこれっぽっちも感じられませんでした。
ヒロインが某リリカルな魔法少女シリーズに登場する「振動破砕」的な打撃武器使ったり、裏コード発動でビーストモードになって敵のシールド叩き割ったり既視感が半端無い。
展開も唐突で、米国とか絡めて政治色出したかと思えば、神話的な話を持ち出して月をぶっ壊そうとか、とにかく支離滅裂。
ヒロインたちより強い生身の司令官とかお前が戦えよって感じだし、仲間が死んでもコロッと生き返る御都合展開などツッコミが追い付かないよ。
あとサブキャラの女子が自分の境遇をアニメを引き合いに出して語っていたのが最高に痛かったです。
それと今期は普段良作の宝庫であるノイタミナ枠が惨敗だったのも悲しかった。
『BRS』とか、あれだけ魅力的なキャラクター達を使ってどうしてこんな昼ドラ的な物語を描いてしまったのか理解に苦しむ。
別に自分自身との葛藤とか思春期の心の問題をテーマにした作品を否定する訳じゃないし、原曲の歌詞を反映している部分もあるのだけれど、ここまで小難しくする必要はなかったのではないか?。
そして何より残念だったのが『ギルティクラウン』。
この作品の問題点は全て練り込み不足な脚本にある事はいうまでも無い。
とにかく展開に重複が多く、集が出会いや別れを幾ら経験しても良い方向にも悪い方向にも一向に成長しなかったのが問題である。
2話のGHQ一掃シーン。4話の脱獄。6話の衛星破壊。9話での八尋の弟殺害。11話での仲間との涯救出。
1クール目でこれだけ変わるチャンスがあったのに、2クール目でまた同じ事を繰り返す。
いやむしろ2クール目の方がより酷い。
八方美人な傍観者を延々と気取らせたまま話数だけを消化し15話目にして祭を殺し闇堕ちさせたかと思いきや相変わらずヘタレでうじうじさせ、19話目にして思い出したかの様に主人公らしい事をさせる。
事後承諾の様に学園孤立シークエンスがヴォイドを集める為だった的な後付け設定を語らせたり、最終話なんて30分で敵の本陣に切り込んで中ボスとラスボスをごぼう抜きで倒して強引にエンディングになだれ込むなどペース配分が無茶苦茶。
ダリルが前の話数でしゃしゃり出て王を気取る涯のやり方に異を唱え喧嘩売ったにも関わらず、「これじゃ俺のアンデンティティが失われる」的な危機感を覚え突然「皆殺しのダリル」という通り名に則って綾瀬やツグミの前に立ちはだかるのも強引過ぎて笑ってしまった。
そして最後の最後であの眼鏡のオペレーターくんに「優しい子だろ」とか言って助けられるとかダリル以上に「ぽかーん」ですよ(苦笑)。
ハッキリ言うがこんなプロット普通だったら企画書段階で即NGですよ?。
今思いついた様な展開を垂れ流し全体の纏まりなんて全くない。
正直な話、4話のラストに戻ってもう一度作り直せと言いたい。
何度も言うが、あの話数までなら名作になり得た。
『ギルクラ』の影に隠れているが『ラストエグザイル』も正直ワンパターンな展開が続き辟易した。
CGとセル表現を融合させた先駆者であるGONZOでありながら、肝心のCGを駆使した艦隊戦はカメラワークなどが乏しく、まるで安物のシュミレーションゲームのカットインを観ている様な気分にさせられた。
物語もシンプルと言えば聞こえが良いが
裏切られて・戦争して・和平締結して・裏切られて・戦争して
を繰り返しただけ。
もっと見せ方に工夫すれば面白かったのだろうが変わり映えしない画面が延々と続き終盤では映像自体に飽きてしまった。
主人公たちの空賊という設定は面白く艦を奪うシーンなどは胸踊る物があったのに、物語を単なる戦争物にしてしまった所為でそういった描写も無くなり、最後は艦隊戦の影でちょろちょろ動き回っていただけにしか見えなかった。
某種運命を彷彿とさせる総集編の多さにも愕然とさせられ、正直この程度なら上手く纏めれば1クールに収められたと思う。
(まぁ創設メンバーの殆どが離反した時点でGONZOは終わっていたのでしょう…)