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『ツーリスト』(2010) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: THE TOURIST
製作: 2010年 アメリカ/フランス
時間: 103分
監督: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 
脚本: フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルククリストファー・マッカリー 、ジュリアン・フェロウズ
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード   
出演: アンジェリーナ・ジョリー(エリーズ・クリフトン・ワード)
    ジョニー・デップ(フランク・トゥーペロ)
    ポール・ベタニー(ジョン・アチソン警部)
    ティモシー・ダルトン(ジョーンズ主任警部)
    スティーヴン・バーコフ(レジナルド・ショー)
    ルーファス・シーウェル(英国人男性)

あらすじ

心を癒やすためイタリアを訪れたアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。
魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。
だがその出会いは、すべて仕組まれた罠だった…。

予告映像

感想

アンジェリーナ・ジョリージョニー・デップというハリウッドの2大スター競演による話題作ですが
「なんじゃこりゃ?」
って感じで普通につまらなかったです。
 
謎の美女アンジーと出会ったが為にトラブルに巻き込まれる海賊ではなくツーリストなデップさんがベネチアの街でギャングと警察双方から追われるこの映画。
妻を亡くした傷心の数学教師が、たまたま出会った謎の美女にコロッと惚れてしまう初っ端の展開からして「おいおい」。
行きずりの女にホイホイ付いて行くんだから、この時点でオチをバラしている様なものだ。
更に出し抜かれてばかりの無能な金融警察と妙に抜けてるギャングたちの緊張感の欠片も無い追跡劇に、人種や言葉の違いを皮肉った寒いギャグシーンが止めを刺す!!。
 
敵か味方か解らんアンジーなんて毎度の事で最近も『ソルト』とかあったから新鮮味皆無だし、決着の付け方も強引ならばどんでん返しも想定の範囲内で評価できる点が1つもない。
ロマンスとしてもサスペンスとしても実に中途半端で、同じく2大スター競演を謳った『ナイト&デイ』の完成度とは雲泥の差。
 
ポール・ベタニーなど出ている役者は一級品なのに演出・脚本がとにかくダメダメ。
ベネチア観光ビデオにちょろっとドラマ要素を入れただけで、そういった意味ではフジテレビのスタッフが観光ついでに撮って来た『アマルフィ』と内容的にもコンセプト的にも良い勝負だ。
 
こんな作品の何処に惹かれてアンジーとデップは出演を快諾したのか最後まで解りませんでした。
評価は久しぶりの無星です。