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『レポゼッション・メン』(2010) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: REPO MEN
製作: 2010年 アメリ
時間: 111分
原作: エリック・ガルシア
監督: ミゲル・サポチニク 
脚本: エリック・ガルシア 、ギャレット・ラーナー
音楽: マルコ・ベルトラミ  
出演: ジュード・ロウレミー
    フォレスト・ウィッテカー(ジェイク)
    リーヴ・シュレイバー(フランク)
    アリシー・ブラガ(ベス)
    カリス・ファン・ハウテン(キャロル)
    チャンドラー・カンタベリー(-)
    ジョー・ピングー(-)
    ライザ・ラピラ(-)
    イヴェット・ニコール・ブラウン(-)
    RZA(-)

あらすじ

人工臓器により長寿が可能になった近未来。
だがその裏ではローンを払えない顧客からレポ・メンと呼ばれる臓器回収人が強制的に人工臓器を取り立てていた。
レミージュード・ロウ)は腕利きのレポ・メンとして恐れられていたが、任務中の事故によって自らも人工心臓を埋め込まれてしまう。
多額の借金を背負い一転追われる身になったレミーは、偶然出会った女性債務者ベス(アリシー・ブラガ)と共に国外への脱出を試みる…。

予告映像

感想

人工臓器の実用化によって移植を待つ多くの人々が救われた近未来。
しかしローンが滞ると専門の社員が車や家を差し押さえる要領で体を切り開き強制的に自社製品を回収して行く…。
 
そんな臓器回収人のプロフェッショナルのエグイながらも手際の良い仕事っぷりで幕を開けるこの作品。
ジュード・ロウ演じる主人公のレミーはフォレスト・ウィッテカー演じる相棒のジェイクと共に鼻歌混じりに滞納者の体内から次々と"お宝"を回収していく。
 
相手が死のうとお構いなしな、その仕事っぷりから泣く子も黙る最凶のレポ・メンとして華々しい日々を送っていたレミーだが、ある事件を切っ掛けに「回収する側」から「回収される側」になったもんだからさぁ~大変。
自分が相手の立場になった途端、改修作業が出来なくなり、ローンは滞納される一方。
正にミイラ取りがミイラになった訳だ。
 
かなりマイナーなタイトルなのに『スターリング・ラード』のジュード・ロウを始め、『ラストキング・オブ・スコットランド』のフォレスト・ウィッテカー、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のリーヴ・シュレイバー、『プレデターズ』のアリシー・ブラガ、と出演者がやたら豪華で驚かされる。
ストーリーは皮肉たっぷりでかなり好みだし、洗練された映像の雰囲気もGood。
血みどろで痛々しい暴力描写の数々も鮮烈だし、終盤のナイフ2本での大立ち回りは相手の急所を的確に狙う実戦的な戦い方をしており非常に見応えがあった。
 
全体的に完成度が高く、
「久しぶりに当たりを引いたか!!」
と思った瞬間、訪れた98%反則な"あの"どんでん返し!!。
 
確かに途中の展開は「御都合主義過ぎだろ?」と思ったが、こんな形で伏線回収されても嬉しくねぇ~。
映画の半分を無かった事にするなんてニコラス・ケイジ主演の『NEXT-ネクスト-』以来ではないか?。
 
ホント最後の最後にとんでもない地雷を用意してくれたもんだ。
このオチですら皮肉の効いたこの映画の味と思えれば良いのかもしれないが、私はただただ唖然としてしまった。
途中までは傑作の予感がしてたんだけどなぁ~。