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『アイアンマン2』(2010) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: IRON MAN 2
製作: 2010年 アメリ
時間: 124分
監督: ジョン・ファヴロー 
脚本: ジャスティン・セロー
音楽: ジョン・デブニー  
出演: ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク)
    グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)
    ドン・チードル(ローディ)
    スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドー)
    サム・ロックウェルジャスティン・ハマー)
    ミッキー・ローク(ウィップラッシュ)
    サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
    クラーク・グレッグ(コールソン)
    ジョン・スラッテリー(ハワード・スターク)
    ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン)
    ケイト・マーラ(-)
    レスリー・ビブ(クリスティン)
    ギャリー・シャンドリング(スターン)
    フィリップ・バージェロン(-)
    ティム・ギニー(-)
    ヘレナ・マットソン(-)
    スタン・リー(-)

あらすじ

パワード・スーツ受け渡しの国家命令を拒否した科学者兼経営者のトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)。ある日、トニーの前にウィップラッシュ(ミッキー・ローク)なるアイアンマンと互角のパワーを持つ敵が現れたことから、トニーは再びパワード・スーツに身を包みアイアンマンとして立ち上がる。

予告映像

感想

アメリカのエゴが服を纏った様なお騒がせスーパーヒーロー映画第二弾。
このシリーズはアメコミが受けない日本でもヒットしている様だが私に言わせればこの作品の何処がそんなに受けるのか全く・一切・これっぽっちも理解出来ないよ。
 
そもそも自分が売った兵器で人が殺されてるのを散々無視して来た癖に、いざ自分が殺されそうになったらコロっと改心する主人公に共感の余地などないし、そんな人間がヒーローとか不適合にも程がある。
 
今回はナルシストに拍車が掛かり態度が横柄になっていて、かなりムカつきました。
幾ら頭が良くてもこんなのが社長じゃ会社なんて回らんし、そもそも1人の大人として終わってる。
ここまで精神的に成長しない主人公とか日本じゃ考えられんね。
 
物語の中では力の使い過ぎで死期が迫っている筈なのにハラハラ感なんて微塵も感じない。
本気でヤバそうになったら、いとも簡単に新しい動力源を作り出して戦線に復帰するとか御都合主義にも程がある。
下らないジョークと爆発と爆発と爆発で場繋ぎする展開にも辟易だ。
 
肝心のアクションシーンも重量感皆無のカートゥーン調でちっとも"燃え"ない。
筋肉ムキムキなのに機械いじりもバッチ来いなミッキー・ローク演じる復讐鬼も存在感ありありなのにスーツを着込んだら途端に弱くなるとか最早ギャグ。
生身でタイマンした方が絶対強いっしょ?ww。
最後の倒され方とかも余りに間抜けすぎて開いた口が塞がらない。
 
サム・ロックウェルなど役者陣は異常に豪華なのに肝心の作品がこの出来じゃ無駄使いも良い所。
 
2012年公開予定のアメコミヒーロー総出演映画『ジ・アベンジャーズ』へのクロスオーバーシーンを挟む暇があるなら、もっとこの映画の完成度を上げろと私は言いたい。
 
このシリーズが好きな人には申し訳ないが、
こんなアメリカ人によるアメリカ人の為の娯楽映画、日本では幼稚園児か小学校低学年向けで十分。
娯楽と割り切るにしても余りに稚拙で少なくとも目の肥えた大人が観る様な作品ではない。
 
前作よりも良くなったかと期待してはみたが結局私の肌には合わなかった。