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『ソルト』(2010年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: SALT
製作: 2010年 アメリ
時間: 100分
監督: フィリップ・ノイス 
脚本: カート・ウィマー ブライアン・ヘルゲランド
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード  
出演: アンジェリーナ・ジョリー(イヴリン・ソルト)
     リーヴ・シュレイバー(ウィンター)
    キウェテル・イジョフォー(ピーボディ)
     ダニエル・オルブリフスキー(-)
     アンドレ・ブラウアー(-)

あらすじ

CIAの優秀なエージェント"イヴリン・ソルト"(アンジェリーナ・ジョリー)はある日、亡命を希望するロシア諜報局の人間からロシア大統領の暗殺を計画していると密告されスパイ容疑が掛けられる。
拘束され尋問を受けるが隙を付き施設から脱出、同僚に「自分は罠に嵌められた」と言い残し逃走する。
 
彼女は本当にスパイなのか?。
それとも誰かに嵌められただけなのか?。
 
そしてロシア大統領訪米の日。
ソルトは再び姿を現すのだが…。

予告映像

感想

アンジェリーナ・ジョリーフィリップ・ノイス監督が『ボーン・コレクター』以来となるタッグを組んだ本作。
最初はトム・クルーズ主演でプロジェクトがスタートしたそうですが、言われてみればそんな感じがしますね。
 
アンジーが強い女性を演じるのは何時もの事ですが、女性版ジェイソン・ボーンとも言える知的でミステリアスなスパイ像というのはかなり新鮮。
物語もサクサク進み、トレーラーからトレーラーに飛び移るダイナミックなチェイスシーンや、クラヴ・マガを用いた激しい格闘シーンなど、見せ場も要所要所に配されているのでストレス無く最後まで観る事が出来るでしょう。
 
その一方、黒幕の正体や展開がありきたりで早い段階でオチが読めてしまう点や、
祖国を裏切るほど愛した夫が其処まで魅力的な人間に見えないなど、しっくり来ない部分も多々あります。
 
奇しくも公開と同時期に「美しすぎるスパイ」が話題になりアンジーみたいな美人スパイが居る事に説得力は生まれましたが、素人考えで今のロシアがアメリカを転覆させて利益があるとは思えず冷戦時代よろしくな設定に古臭さを感じずには居られません。
あまつさえホワイトハウスを襲撃しアメリカの核ミサイルで中東を攻撃しテロの連鎖を誘発しようなどという、回りくどい事をする必要があったのか?。
あれだけの組織なら、もっと楽な方法が他に幾らでもあると思うのだが…(苦笑)。
 
物語のラストで愛する人を奪った組織への復讐を誓い孤独な逃亡者となったソルト。
続編の制作が噂されていますが、このラストからだと単なる復讐劇にしかならないよなぁ~。
もうミステリアスなスパイといった要素も使えないし、ただのアクション映画にする位なら単発に留めておくべきだと思うんですがねぇ…。