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『デイ・ウォッチ』(2006年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: DAY WATCH/DNEVNOY DOZOR
製作: 2006年 ロシア
時間: 131分
原作: セルゲイ・ルキヤネンコ 、ウラジーミル・ワシーリエフ 
監督: ティムール・ベクマンベトフ
脚本: ティムール・ベクマンベトフ 、アレクサンダー・タラル 、セルゲイ・ルキヤネンコ 
音楽: ユーリ・ポテイェンコ
出演: コンスタンチン・ハベンスキー(アントン・ゴロデツキー)
    マリア・ポロシナ(スヴェトラーナ・ナザロワ)
    ウラジミール・メニショフ(ボリス・ゲッサー)
    ガリーナ・チューニナ(オリガ)
    ヴィクトル・ヴェルズビツキー(ザヴロン)
    ジャンナ・フリスケ(アリサ)
    ディマ・マルティノフ(イゴール
    ワレーリー・ゾルツキン(-)
    アレクセイ・チャドフ(-)

あらすじ

長きにわたって激しく対立してきた“光の異種”と“闇の異種”は、互いの絶滅を回避するため休戦協定を結び、以来両勢力は、闇を監視する“ナイト・ウォッチ”と光を監視する“デイ・ウォッチ”の活動で微妙な均衡を保ってきた。
異種に目覚め、光側についた青年アントンもナイト・ウォッチとして仲間たちと共に闇の行動に目を光らせていたのだが強大なパワーを秘めた2人の異種──アントンの息子イゴールとアントンが助けた女性スヴェトラーナ──が目覚め、それぞれ闇の側と光の側を選択したことで、両勢力の均衡が崩れ始める。
この機に乗じて闇の勢力は休戦協定破棄を狙い、アントンは偉大な2人の異種の間で苦悩を深めていく…。

予告映像

感想

昨日観た『ナイト・ウォッチ』に続いて続編の『デイ・ウォッチ』を鑑賞。
前作がヒットし製作費が倍増したのか全体的にかなりスケールアップした印象です。
 
特に映像面の作り込みは顕著で冒頭の合戦シークエンスから市場での現実と異界を跨いでのチェイスシーンへ雪崩れ込む展開には圧倒されっぱなし。
次々と弾き飛ばされる車や走行中の電車に飛び込む場面などハリウッド映画顔負けの視覚効果が満載で、重力を無視してビルの壁面を車が走ったり人が硝子を突き破る姿をスローモーションで描写する等、後に『ウォンテッド』でも見せたティムール・ベクマンベトフ監督独特のビジュアルセンスも随所で光っております。
 
ストーリーに関しては前作から引き続き「闇」と「光」の対立を軸にしつつ、色恋沙汰や最終戦争ネタまで貪欲に盛り込んで凄いボリューム。
最後は「運命のチョーク」と呼ばれる魔法のアイテムで反則気味なハッピーエンドへ持ち込んだものの、ちゃんとクライマックスに大スペクタクルも用意されていたので個人的には及第点。
何より個性的な登場人物の魅力を最大限引き出した役者さん達の演技が素晴らしかった。
 
このシリーズ私は原作通り三部構成になるとばかり思っていたのですが、終わり方や今現在続編製作の話が出て来ていない所を見るとこの『ディ・ウォッチ』で完結したと考えて良いのかな?。
ティムール・ベクマンベトフ監督がハリウッドに引き抜かれてしまい作りたくても作れないのかもしれませんが、作品の持つ雰囲気が結構好きだったので個人的には少し残念です…。