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内藤泰弘.作 『血界戦線』 第2巻

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『トライガン』&『トライガンマキシマム』で知られる内藤泰弘先生が現在『ジャンプSQ.19』にて連載中のSF伝奇アクション『血界戦線』待望の第2巻が遂に発売されました。
この巻に収録されているのは異界で最もポピュラーなボードゲーム「プロスフェアー」を描いた「世界と世界のゲーム」
そしてブラッドブリード(吸血鬼)と秘密結社ライブラの戦いを描いた「トニー・アンドレッティ最後の19時間」&「BLOOD LINE FEVER」の計3話。
今回も非常にテンションが高く最初から最後までノンストップで読み切ってしまいました。
 
「世界と世界のゲーム」では事件の情報を得るため主人公のクラウスが異界に精通したドン・アルルエルに「プロスフェアー」対決を挑みます。
「プロスフェアー」がどういったゲームなのか、劇中ではチェスと将棋の発展系という事くらいしか言及されないのですがルールが不明瞭でも絵と台詞回しだけでその凄さを伝えてしまう内藤先生の手腕に脱帽。
ヴァッシュを彷彿とさせるクラウスの強靭な精神力と決して曲げない確固とした信念が描かれる印象的な話数となっています。
 
そして伝奇物には欠かせない?吸血鬼が満を持して登場する「トニー・アンドレッティ最後の19時間」&「BLOOD LINE FEVER」では助っ人として新キャラクターのエイブラムスが登場。
面白い事にこのキャラクター、吸血鬼のエキスパートであるが故に彼等の恨みを買い小国を滅ぼす程の超強力な呪術をその身に受けながら類い稀な豪運によってケロッとしているというトンデモナイ人物。
しかも回避する瞬間までは呪いの効力が発揮される為、搭乗した飛行機が胴体着陸したり襲ってきた魔獣に隕石が直撃したりと彼の周囲には多大な被害が発生するという迷惑極まりない設定が笑いを誘います。
無理をするなと言っておきながら、ギリギリまで踏ん張れと言う無茶振りをする所も良い!!。
 
メインキャラクター同士の掛け合いも相変わらず愉快で、ウンコウンコヘタレチビ糸目ゴーグルヘタレウンコくせ毛(レオナルド)とザップの夫婦漫才は爆笑必至!!。
ガンスリンガーのK・K.や、長老級の吸血鬼シニョリータなど内藤先生の描く女性キャラクターのそこはかとないエロさも堪りません!!。
 
第1巻の発売から何気に10ヵ月も間が開いてしまい続巻が出るのはかなり先の事になりそうですが、まぁ気長に待ちたいと思います。