旧いまここにあるもの

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ドラマ版「BLOODY MONDAY -season2-」観終わりました。

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という訳で録画しておいた「BLOODY MONDAY -season2-」の最終話を観終わりました。
原作を大分アレンジしていたので雑誌連載購読組みとしても誰が敵で次に誰が死ぬのか予想が付かず、ほぼ原作通りの展開であった「-season1-」より断然楽しめました。
 
今回は初っ端から友人の「朝田あおい」の命と引き換えに「東京への核攻撃」を防ぐ展開に唸らされましたが、最終的には北朝鮮よろしく「かの国」まで絡ませて話を膨らませたスタッフの気概に感服。
最終的に平和利用として核を使用する場で殺戮兵器である戦術核を使用せんとするテロリストの行動も皮肉めいており、用途は正反対であっても本質は同じであるという矛盾をファルコン(藤丸)とスパイダー(倉野)の境遇に例え上手い事突いていたと思います。
 
クライマックスであおいを殺した張本人スパイダーを前に藤丸が出した「許す」という答えも、ストーリーが薄っぺらい理想論だけの作品ならば「この甘ちゃん何言っちゃってるの?」となるのですが、1話以降「もう誰も死なせたくない」という藤丸の気持ちを描いて来たからこそ言葉に重みと説得力を感じる事が出来ました。
「season1」とのキャラクターや物語の繋がりも見事で、真の黒幕が実はJだったというオチもあがちですが、藤丸が「必ず捕まえてやる」と言って終わるラストも個人的には好きです。
 
細かな描写や演出には荒が目立つのですがストーリーに関して言えば其処等のお気楽ハリウッド作品より数段優れていると思います。
正直、最近の24 -TWENTY FOUR-とかの方がよっぽど無茶苦茶です(苦笑)。
これだけのクオリティをTVドラマでやれるのであれば、原作を端折ってまで映画でやる必要なんてありません。
もし今後「season3」がやる事になったとしても変わらずTVドラマとしてじっくりと作って頂きたいと私は思います。