旧いまここにあるもの

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今年のアカデミー賞最多受賞作品は前評判通り『ハート・ロッカー』でしたね。それにしても『ザ・コーヴ』というプロパガンダ映画は一体何なのだ?。

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興行的には世界一かもしれませんが見所が最先端のCGと3D映像だけで映画の根本的な部分が欠如している『アバター』に対し、低予算で有名俳優も使っていない『ハート・ロッカー』が主要部門を独占してくれた事でアカデミー賞の威厳が保たれホッとしています。

まぁ『アバター』も別につまらない作品ではないのですが権威ある賞を獲得する様な映画で無い事は劇場で観ていて十分感じていましたので…(苦笑)。

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しかし今回非常に残念だった事はドキュメンタリー部門が偏見に満ち満ちた作品が獲ってしまった事です。
別に内容が日本の伝統に批判的だからとかそういった感情論で批判している訳では無く、ドキュメンタリーの体裁でありながら自分達に都合の良い編集をしていると言う点が私はどうしても許せない。
大局を見る事もなく自分のちっぽけな視点でしか世界を語る事が出来ない人間が作った物をドキュメンタリーとは言いません。
こんな物はただのプロパガンダです。

制作者は「イルカの様に知能が高い生物を殺す事が許せない」などとほざいてましたが、これも実に人間らしい身勝手極まりない発言で反吐が出ます。
生き物を狩猟して食べる事は全ての生物にとって必要不可欠な行為です。
殺すだけならば断罪されて然るべきだが、きちんと食しているのであればそれは自然な事ではないのでしょうか?。
そもそも日本人は食事をする際「いただきます」と自らの糧となる生き物に対し感謝し、食後には「ごちそうさまでした」と合掌する文化があります。
少なくとも娯楽の延長線上で鳥や兎を撃ち殺し、数が増え過ぎたからという理由だけで生き物を"処分"する人間達より何千何万何億倍もマシな感覚を持っていると私は感じます。

それなのに自分達の国や個人の価値観だけで殺して良い生き物と悪い生き物を線引きし、事実を歪曲し捏造し他国の伝統文化を否定する事にのみ重点を置いたこの様な薄っぺらい作品に何故「ドキュメンタリー長編賞」を与えたのか…。
どういう意図があったかは知りませんが、こちらの結果には酷く失望しました。