旧いまここにあるもの

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Blu-ray『東のエデン』VOL.5

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TVシリーズBlu-rayも遂に完結。
最終巻は一気に3話収録で映画版公開前に見事全巻出し切りました!!。

ちなみに左側のはアニメイト全巻購入特典のブックレットホルダー。

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毎度の事ながら履歴がずずずぃっと並んでいますが、ここで注目したいのは滝沢が残りの電子マネー全てを使い「この国の王様になった」にも関わらず残金が変動していません。
それ所か「洗脳プログラム/ATO播磨脳科学研究所 ¥900」「記憶を消去後「ダンボを初めて観た映画館に行け」とメッセージを出す ¥100」と履歴が続いて行きます。
記憶を消した王様・滝沢を映画館に誘導する理由は一体何処にあるのだろうか?。

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中身はこんな感じ。
封入特典はAIR KING」ステッカー

第9話 「ハカナ過ギタ男」

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脚本:神山健治/岡田俊平 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/神山健治
演出:柿本広大 作画監督:伊藤秀樹 美術監督:竹田悠介
板津の協力でノブレス携帯の解析に成功する滝沢。
過去に行った自分の行動が徐々に解き明かされて行く。
一方、暗躍するセレソンNO.01・物部も滝沢を追って京都駅に姿を現す。
其処には「迂闊な月曜日」を仕組んだ男、セレソンNO.10・結城の姿もあった…。
この回でニートは矛盾した現代社会に対するテロ行為」と滝沢が明言します。
先日放送されたアニメギガの中で神山監督がニートは現在のパンクなんじゃないかと思う」と発言している事からも、現実の問題はさて置き作中でのニートとは搾取を続ける大人達に対するある種の社会運動として描かれていると言えます。

滝沢の行き先を割り出す物部の行動力は異常ですね。
足を使って情報集めるとか近藤よりもずっ~と刑事っぽいよ(笑)。

案外ノブレス携帯が簡単に解析されたのは単に板津の能力が高いからだろうか?(苦笑)。
まぁオーバーテクノロジーとか使ってないから(笑)解析出来た方がリアルなんですがね。
現実でもゲームや映像ソフトの最新プロテクトとかすぐ破られてネットにUPされる訳だし…。

咲が板津に贈ったジャージのちっささには笑わせて頂きました。
スタッフも無茶苦茶誇張して作画するもんだから、手に取った時なんてどこから見たって子供用でしたよ(笑)。
しかもそれを頑張って穿いちゃうんだから板津頑張り過ぎ!!(爆)。

そして頑張った甲斐も無くハカナ過ギタ男・板津豊は見事に結城の車に撥ねられてしまいました。
動揺する結城に「これら何十万、何百万という人間をミサイルで消滅させんとする英雄が人1人轢いた位でビビってるんじゃないよ」と怒鳴る物部さんは怖過ぎる!!。

けどこのシーンは後の展開知っていると、どうしても笑ってしまうんですよね(苦笑)。
特に椿の花が落ちる所とかはもうニヤニヤが止まりません!!。
真面目な話ここで板津は機転を利かせて死んだふりをする事で物部達をやり過ごしたんです…。

第10話 「誰が滝沢朗を殺したか」

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脚本:神山健治/菅正太郎 絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/京極義昭/神山健治
演出:岩崎太郎 作画監督佐々木敦子/上石恵美 美術監督:竹田悠介
滝沢の前に現れたセレソンNO.01・物部大樹。
彼は滝沢に「このゲームを上がる」と告げ同行を求める。
道中明かされる「Mr.OUTSIDE」の正体。
そして辿り着いたATO播磨脳科学研究所で滝沢は自分が記憶を消した本当の理由と向き合う事になる…。
遂に「Mr.OUTSIDE」の正体が日本のフィクサーと呼ばれた実業家「亜東才蔵」である事が明かされます。
名前が単にダジャレだったという脱力展開も実に東のエデンらいし。

物部さんは初期の段階から「Mr.OUTSIDE」の正体に気付き官僚を辞め亜東の会社に潜り込むべく活動し遂に執行役員にまで上り詰めたとの事。
その行動力は滝沢と方向性こそ違いますが、同じく不可能を可能にするポテンシャルを秘めている様に感じます。
やはりラスボスはこの人だろうか?。

物部は滝沢を含む9人のセレソンの素性を特定出来ているらしい。
自分を数に含まないにしても「辻、火浦、近藤、滝沢、結城、白鳥」以外のTVシリーズ未登場のセレソンも含まれているみたい…。

11発のミサイル事件を仕掛けたセレソンNO.10の結城は、自分の事を蔑んだ社会や人々に「自己責任が足りない」という道理でミサイル攻撃を加えた訳ですが、これは本当に身につまされる思いです。
何時ぞやアフガニスタンで邦人が拉致された時も被害者である彼らをネットやメディアは「自己責任」の名の下に批判していましたが、他人の意見に簡単に流される大衆の言葉によって傷ついた人の怒りの矛先が社会全体に向いたとしても文句は言えないな…。
今現在の日本が抱える問題の一端を結城というキャラクターは簡潔に語ってくれたと思います。
だからと言ってミサイル落として良い訳ではないですがね。

辻が物部や結城と行動するのは単にゲームを終わらせたいだけで、自身は「元々100億なんて持ってるから、このウザイゲームから早く解放されればそれで良い」との事。
見た目かなり若い様だが資産家か何かなのだろうか…?。

「滝沢が記憶を消した=自分を殺した」理由は「迂闊な月曜日」でミサイル攻撃から救った人々と協力した仲間達の双方から裏切られた結果だと物部は告げます。
つまりサブタイトル「誰が滝沢を殺したか(記憶を消させたか)」の問いに対する答えがこのシーンにあった分けですが滝沢は本当に報われないな…。

物部の思惑は外れセレソンNO.12がジュイス本体を極秘裏に移送していた事実が発覚。
それを告げに来たジュイスと同じ声を持つあの女性が12番目のセレソン=サポーターだったのだろうか?。
ちなみにキャスト表ではジュイス? 玉川紗己子となっています。
履歴を見るとジュイス本体の移送で「¥5,000」消費し残高が「¥9,999,995,000」である事から、NO.12はこの時初めてノブレス携帯を使用したと考えて間違いない様です。
個人的には切れ者の物部さんが、こんなにも怪しいセレソンをマークしていなかった事の方が意外でした。

この回はとにかく窓の映り込みを使った演出が印象的で、時に自問自答であり、時に映り込んだ相手との会話に使われていた。
登場人物の心情を表現するアイテムとして非常に上手く機能しているので注目して観て頂きたい。

第11話 「さらにつづく東」

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脚本:神山健治/カルロス春日
絵コンテ:吉原正行/河野利幸/柿本広大/京極義昭/神山健治 演出:河野利幸 
作画監督近藤圭一/永島明子 美術監督:竹田悠介
この国を戦後からやり直すべく結城の手で仕掛けられた60発のミサイル攻撃。
真実を知った滝沢は何を思い何処へ向かうのか?。
一方、豊洲に上陸した2万人のニートの群れに囲まれるエデンのメンバー達。
板津が送ったデータを公表し事態の収拾を図ろうと奔走する咲。
だがタイムリミットは刻一刻と近付いていた…。
細かくて見逃しがちだがショッピングモールの壁に映るニートの影が「ジョニー・クリーチャー」になっていました。
「ジョニー・クリーチャー」は滝沢の心象風景でのニートの姿だと思われ、このシーンでこの描写をした事に何かしら意図があると思われるのですが、残念ながら私の考察力では答えに至りませんでしたorz

滝沢の苦悩と「迂闊な月曜日」の真実が咲の口から語られる中盤。
報われない悲劇の救世主・滝沢朗の核心に触れる重要な場面なのに、次の瞬間には全裸でノートPC奪還に向かうギャグ展開が待っています。
裸のニートに合わせて裸になればばれないと言いながら、日焼けの有無を指摘され追い駆けっこになるシーンに笑い。
その後も咲の「さっと掛け抜ければ案外大丈夫かも」や、みっちょんの「大丈夫、あの人たち多分二次元にしか興味無いから」発言に爆笑しました。
お陰で滝沢の苦労話が一気に吹っ飛んでしまいましたよ(笑)。

物部に「後は自己責任て事で」と見捨てられる結城の姿は正しく因果応報。
行き成り喋り出した辻はここで意外と重要な事を言ってます。
「11発目のミサイルが何の為に撃たれたか」とかパトリオットのプログラムが書き換えられた」とか…。

板津生存をサラッと告げる滝沢、そして見るからに悪人口調でニートを煽ります。
60発のミサイルを迎撃する方法を「東のエデン」サイトに書き込ませ、その中からベストな選択肢をジュイスが選定して実行。
「あいつ等は直列に繋いでやれば結構なポテンシャルを発揮するんだ」
「きっと「迂闊な月曜日」の時の様にすっげぇ~奇跡を思い付く。元々俺一人でやった訳じゃないんだよ…」

またまたしんみりムードが漂って来たと思ったら、滝沢の「もまいら~。うpお~つ」の言葉にニートの1人が「うpとかじゃねぇし」と冷静にツッコミ入れたのに爆笑。
ホント東のエデンは真面目な場面にちょいちょい笑いを挿んでくれるから気負わずに観れてホント良いです。

滝沢の指でっぽうを合図に始まるミサイル迎撃シークエンス。
祝砲の様に空を覆うミサイルの軌跡。
それを眺めるセレソン達。
ここで板津が生きていた事が映像でも裏付けられ大団円に…。

滝沢はこの国の為、そして信じてくれた咲の為に「オレをこの国の王様にしてくれない?」ジュイスに依頼しそれが受理されます。
「この国の王様」とは一体何を意味するのか?。
そして1話と同様ノブレス携帯から流れる電子音で記憶を消した滝沢。
最後に咲が残す「彼はこうして王子になった。王様のいないこの国で」というセリフ。
ここで「王様」「王子」という2つの言葉を使い分けている点も意味深でした。