旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

DVD「CENCOROLL (完全生産限定版) 」

イメージ 5

マンガ家として活躍するクリエイター宇木敦哉さんが監督・脚本そして1万3千枚の原画を1人で描き上げ完成させた個人製作アニメーション「CENCOROLL」 が遂にDVDリリース。

イメージ 1

イメージ 2

パッケージは宇木敦哉さんによる描き下ろし。
中々凝ったパッケージです。

イメージ 3

内部にはDVDを収めたトールケースとブックレットが入っています。
DVDは本編ディスクとメイキング&PVを収めた特典ディスクの2枚組。
ブックレットの記事は殆ど劇場パンフレットやスターターブックからの再録ですが、巻末には26ページに及ぶ宇木敦哉さん描き下ろしの後日談マンガが収録されています。

イメージ 4

こちらはアニメイト特典の描き下ろしポートレート
予約しないで当日買いにいったら地元のアニメイトでは特典が終了しており、40分掛けて別店舗まで買いに行くはめになってしまいました(苦笑)。


本作自体の感想は劇場で観賞した際に書いたのですが、改めて文章にさせて頂きます。

まず初めに本作をこれ単体で完結している作品だと思って鑑賞しないで下さい。
物語は突如始まったかと思えば登場人物や謎について大して掘り下げられる事も無く終わってしまいます。
故に起承転結が存在せずカタルシスなども殆どありません。
元々そういった事は想定して作ってはいない様なので、変に理解しようとせず読み切りマンガでも読むような軽い感覚で観賞するのがベストだと思います。

多少癖がある物語ですがアニメーションとしての出来は素晴らしく、監督・脚本そして1万3千枚の原画を1人で描き切った宇木敦哉さんの根気やクリエイターとしての才能に脱帽します。
全編手描きの作画によって描かれた本作は同じくアニメーションを個人製作する新海誠さんや吉浦康裕さんの様にCGを多用した作品とは一線を画す懐かしさがあり、キャラクターの仕草やアクションシーンも非常に滑らかに動き一般のアニメ作品と比べても遜色ないクオリティ。

ただストーリーは宇木さんの頭の中にある物語の極々一部分を描写していただけに思えるので、是非とも完全版の「CENCOROLL」を観てみたいと思います。
アニメでもマンガでも良いので発表してくれないかな~。