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『ウォンテッド』(2008年) -★★★★☆-

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原題 WANTED
製作 2008年 アメリ
時間 110分
監督 ティムール・ベクマンベトフ
原作 マーク・ミラー[コミック] 、J・G・ジョーンズ
脚本 マイケル・ブラント 、デレク・ハース 、クリス・モーガン
音楽 ダニー・エルフマン
出演 アンジェリーナ・ジョリー(フォックス)
  ジェームズ・マカヴォイ(ウェスリー・ギブソン
  モーガン・フリーマン(スローン)
  テレンス・スタンプ(ペクワースキー)
  トーマス・クレッチマン(クロス)
  コモン(ザ・ガンスミス)
  クリステン・ヘイガー(-)
  マーク・ウォーレン(-)
  デヴィッド・オハラ(-)
  コンスタンチン・ハベンスキー(-)
  クリス・プラット(-)
  ローナ・スコット(-)

あらすじ

うるさい上司に扱き使われる日々を送る管理職のウェスリー・ギブソン
ある時彼は謎の女性フォックスと出会い、世界の安定を守るべく「1を殺して1000を救う」"フラタニティ"と呼ばれる組織へと導かれる。
そして組織を取り仕切るスローンという男からウェスリーの亡き父が組織のトップ・エージェントだった事を知らされる…。

予告映像


感想

ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』を生みだしたロシアの新鋭ティムール・ベクマンベトフ監督のハリウッド・デビュー作品。
もうリアリティ一切無視して見栄えにのみ重点を置いた潔すぎる傑作となっております。
この映画を一言で表すと「中二病全開のトンデモ・ガンアクション映画」って感じですね(笑)。

まずフラタニティの入団訓練は思いっきりスポ根マンガで、銃弾が曲がる理屈が「本能に従う」ってのが笑える。
体がボロボロになったら魔法?の風呂に浸かって一発回復。
数十キロ離れた敵を狙撃したり。銃弾で銃弾を撃ち落としたり。車が宙を舞ったりもする。

そんな感じで単純にカッコ良さだけ目指したお馬鹿(褒め言葉ですよ)映画かと高を括っていたら、終盤に思わぬサプライズが待っていた。

クライマックスの殴り込みシーンは『リベリオン』以来の衝撃でしたし、思わぬ人の裏切りと「ニヤリ」とさせられる結末には「やられた!!」と言わずには居られない。
批判を恐れずここまでやり切った監督を尊敬します。

どうかこの感覚を忘れず、今後もハリウッドを荒らし回って頂きたいと思います。