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『デジャヴ』 ★★☆☆☆ ネタバレ注意。

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スタッフ&キャスト

原題 DEJA VU
製作 2006年 アメリ
時間 127分
監督 トニー・スコット
脚本 テリー・ロッシオ 、ビル・マーシリイ
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演 デンゼル・ワシントンポーラ・パットンヴァル・キルマージム・カヴィーゼル 、アダム・ゴールドバーグ 、エルデン・ヘンソン 、エリカ・アレクサンダー 、ブルース・グリーンウッドエル・ファニング 、マット・クレイヴン 、ションドレラ・エイヴリー

あらすじ

ニューオリンズを流れる運河で乗員乗客543名が死亡するフェリーの爆発事件が発生する。
現場に向かった捜査官のダグ・カーリン(デンゼル・ワシントン)は、現場周辺の破片からこれが爆破テロだと断定する。
同じ頃、爆破現場上流に事件以前に死亡した火傷を負った女性クレア(ポーラ・パットン)の遺体が上がる。
爆破以前に爆破事件に巻き込まれた様に偽装された遺体に、この女性が犯人と関係があると睨んだダグは捜査を開始する…。

予告映像


感想

面白かった…のかな?、いやだって前半と後半で作品の色が違いすぎ(笑)。
決してタイトルに騙されない様に、これは超感覚スリラーではなくって、理屈っぽいご都合主義映画。
トニー・スコットが一時期(マイボディガード~ドミノ)ムチャクチャ目に痛いカット割りをしていたが。
今作は元に戻っていて安心した。

さて前半は、現実に出来そうなハイテク監視装置を使った謎解きが面白かった。
4日と6時間前の映像を自由に観れる、だが一度に一箇所しか覗けず、録画は出来るが早送りや巻き戻しは出来ない。
そういった制限の中から、犯人を探し出すワクワク感は面白かった。

しかし後半になり「反則だろ」と思った、完全にご都合主義のSFになっちまったー。
"過去を覗くだけ"の装置が"タイムマシン"じゃ、ただのSF。
専門家があれだけ無理だと言っていたのに、案外簡単に出来てしまうのは考え物。
しかも、爆破を止めると言うよりは、クレアを救いに行く事の方がメインになっているのはどうなのだろう?。
他に事件だって起こってたはず、この行動は主人公達の自己満足に思える。
しかもラストで、タイムスリップしたダグが死んで、過去時間のダグがクレアに意味深な態度をとるのは「どういうことなの?」
つまり何が言いたいのかと言うと、スッとしないんだわ~これが。

今作は見せ場と言う見せ場も無い、でもホントに前半は面白かった。
この"覗けるだけの装置"を別の脚本で後半やったら快作に成りえたかもしれない、それだけに残念!!


あとどーでもイイ話なんですけど、この映画の捜査方法を見てたらPS2で発売された『サーヴィランス』というゲームを思い出した。
リアルタイムで流れる映像を何箇所かの画面で監視して不審な点を仲間に伝え導いて行く内容なんですが本当に似てますよ。