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『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年) -★★☆☆☆-

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怪我して製作が遅れた事すらも宣伝材料にしてしまうスタント大好きおじさんどころか、そろそろおじいさんなトム・クルーズのライフワーク『ミッションインポッシブル』第6弾をAmazon prime videoで鑑賞。
前作のゲストキャラクターが引き続き登場しストーリー的にも繋がりが深いため、クリストファー・マッカリーがシリーズ初の監督続投となったことも頷ける。

新主人公として呼ばれたはずがいつの間にか居なくなったジェレミー・レナ―の代わりに、市民権が得られないスーパーマンことヘンリー・カヴィルが新たに参戦。
出演が決定した段階で「悪役」とネタバレされていたので作劇上のサプライズが特にサプライズにもならず、強くも賢くも残忍でもイカレてるわけでもないマッチョなチャップリンはシリーズ屈指の影の薄い敵役となってしまった。

誤解を恐れず言えばこのシリーズは最早、トム・クルーズの「1人新春かくし芸大会」と化しており、ここ数作はその流れが特に顕著なように感じる。
イーサン・ハントのジャック・バウアー化も深刻で、度重なる命令違反やプロとしてあるまじき私情塗れの判断や詰めの甘さで死者を量産するなど、そろそろ一流の工作員というには無理が出て来たと言わざるを得ない。
こんなロートルに世界の命運を任せ続けるなんてIMFという組織はどんだけ人材不足なのだろうか?。

決してつまらないという訳ではないのだが展開などのマンネリが酷く、ハイライトのアクションシークエンスにCGの多用が目立つなどトムの年齢的な限界を含めネタ切れ感が強かった。
加えて『ダークナイト』のジョーカーのテーマと『インセプション』の「ブォーン」をパクったような自己主張の激しいBGMも終始耳障りで、次回作ではこの辺りが改善されることを切に願う。