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『ドント・ブリーズ』(2016年) -★★★★☆-

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スタッフ&キャスト

原題: Don't Breathe
時間: 88分
製作: 2016年 アメリ
脚本 フェデ・アルバレス ロド・サヤゲス
音楽: ロケ・バニョス
出演 ジェーン・レビ(ロッキー)
    ディラン・ミネット(アレックス)
    ダニエル・ゾバット(マニー)
    スティーブン・ラング(盲目の老人

あらすじ

 
親元を離れ、街から逃げ出すための資金が必要なロッキーは、恋人のマニーと友人のアレックスとともに、地下に大金を隠し持っていると噂される盲目の老人の家に強盗に入る。
しかし、その老人は目が見えないかわりに、どんな音も聴き逃さない超人的な聴覚をもち、さらには想像を絶する異常な本性を隠し持つ人物だった。
暗闇に包まれた家の中で追い詰められたロッキーたちは、地下室にたどり着くが、そこで恐るべき光景を目の当たりにする…。

予告映像

感想

数年に1度現れるアイデア1つで世界を「あっ」と驚かせる低予算スリラーの最新形『ドント・ブリーズ』を鑑賞。

若者3人組の強盗が狙う大金が隠されていると噂の町外れの古びた一軒家。
周囲は廃墟同然で警察の巡回もなければ住人は盲目の老人ただ1人。
簡単に思えたその仕事、しかしその屋敷と主人には恐ろしい秘密が隠されていた。
 
いわゆる「ケンカを売った相手がヤバかった系映画」の変化球なのだが、『アバター』で一番格好良かった「大佐」ことスティーヴン・ラングの怪演によって『バイオハザード7』のベイカー家に勝るとも劣らない狂気の館がここに完成。
「よくぞこれだけ盛り込んだ!!」と膝を打たずにはいられない豊富なアイデア&ギミックと秀逸な演出、そしてワンシチュエーションを最大限に生かし次から次にたたみ掛ける手に汗握る展開の数々は冗談抜きで息つく暇なし!!。

全員が「罪」を犯し「秘密」を抱えているが故のあの結末は人によってはスッキリしないだろうが、全てを解決する為の選択肢は幾度となく提示されており、にも拘らずそれを選ばなかった結果な訳だから納得せざるを得ない。
報われない「彼」の事を思うと後味は良くないし、「警察はもっと家宅捜索しろよww」とツッコミを入れたくなるが、それを差し引いても見応えのある88分間だった。