旧いまここにあるもの

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「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(株式会社カラー)

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延期に次ぐ延期の果て年内に滑り込みで発売された『ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』が年末年始も休みなく頑張っているAmazonヤマト運輸様の働きによって本日無事届きました。
税込み10.584円なり。

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配送用の箱から取り出すとチラシと収納ケースが出てくる。
装丁などは総監督と出版元が同じなので「ヱヴァ全記録全集」と同じ仕様。

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ケースの中には付録の複製台本とメインの書籍が一緒に収められている。
ページを撮影するのは憚られるので気になる人はGigazineレビュー記事とか参照してください。
とにかく、ものすげぇボリュームです。

一字一句インタビューを読むと今年中に読破できないので資料ページに絞って目を通したのですが、例えば企画段階の庵野さんの走り書きや、劇中の報道資料など「そんな物まで載せるのか!!」という情報量の多さにニヤニヤが止まりません。
企画の初期段階に『攻殻S.A.C.』『東のエデン』の神山健治さんが関わっていたのも驚きですし、出渕裕さんがデザインした特殊建機小隊のエンブレムなど本編中では読み取る事のできない情報が満載。

ロケハン写真は聖地巡礼の参考になりそうですし、思わぬシーンがセット撮影だったりして目からウロコ。
画面に映らない部分は作らないor木組みが剥き出しのままなど徹底した経費削減が行われており、こういった部分からも製作費がギリギリだった事が伺えます。

最終的にフルCGで描かれたゴジラですが、本編で使われなかっただけでアニマトロニクスによって撮影された没シーンも存在・掲載されており、情報公開前にSNSに流出したゴジラのリーク画像はこれを盗撮した物だったみたいです。

そしてゴジラの尻尾から生えていた「奴ら」が、ゴジラ第5形態である事も明言され、その詳細なビジュアルも本書で確認する事ができます。
ラストカットの印象だと巨神兵でしたが造形物を見るとギレルモ・デル・トロ作品に出てくる妖精のようなデザインで、こんなのが群体化していたらと思うと恐ろしくて仕方ありません。

これを踏まえた上で今一度劇場で観たいところですが、『君の名は。』と違い今では上映してる劇場がほとんどないですし、取り敢えず付録の台本と購入済みのサントラで本編を脳内再生してBD発売まで我慢しようと思います。