旧いまここにあるもの

Yahoo!ブログ時代のアーカイブ。記事内のリンクが上手く機能しなかったり、タイトルが文字化けしたり、画像のアスペクト比が可笑しいのはダメダメな移行機能の所為。新ブログはこちら→https://imakokoniarumono.hatenablog.com/

『ジュラシック・ワールド』(2015年) -★☆☆☆☆-

イメージ 1

スタッフ&キャスト

原題: Jurassic World
時間: 125分
製作: 2015年 アメリ
監督: コリン・トレボロ
脚本 リック・ジャッファ アマンダ・シルバー デレク・コノリー コリン・トレボロ
音楽: マイケル・ジアッキノ
    ビンセント・ドノフリオ(ホスキンス)
    タイ・シンプキンス(グレイ)
    ニック・ロビンソン(ザック)
    ジェイク・ジョンソン(ロウリー)
    オマール・シー(バリー)
    B・D・ウォン(ドクター・ヘンリー・ウー)

あらすじ

事故の起こった「ジュラシック・パーク」にかわり、新たにオープンした「ジュラシック・ワールド」では、ジャイロスフィアという球体の乗り物でめぐる恐竜見学や、モササウルスの水中ショーなどで人気を博していた。
さらなる人気を獲得したい責任者のクレアは、飼育係オーウェンの警告も聞かず、遺伝子操作により、凶暴で高い知性をもった新種の恐竜インドミナス・レックスを作り出すが……

予告映像

感想

2001年の『ジュラシック・パークⅢ』以来、久し振りに制作され世界中でメガヒットしたシリーズ第四弾『ジュラシック・ワールド』を観る。

あれだけの事件を起こしながらも名前を少し変え一大テーマパークとしてオープンした「ジュラシック・ワールド」。
業績は好調ながらTレックスですら動物園のライオン感覚になってしまった来場者の「もっと凄い恐竜が見たい!!」というリクエストに応えるべく運営会社が遺伝子操作によって「ぼくのかんがえたさいきょうのきょうりゅう」を生み出したところ、それが逃げ出して大混乱に陥るという何時か見たパターン。

随所に散りばめられた「お約束」は初代へのオマージュと言えば聞こえは良いが、やり過ぎて半リメイク作みたくなっているのは如何なものか?。
調教したラプトルとの共闘という新要素にしても主をコロコロ変える彼等の尻軽っぷりで全部台無し。
裏切ったかと思えばコロッとデレたり、お前はどこぞの「ちょろイン」か!!。

生き物を大切にし心を通わせる重要性を説きたいのかと思えば、最終的に主人公たちが恐竜を犠牲にして生き残るもんだから開いた口が塞がらない。
特にヒロインのあの行動は、恐竜を兵器利用しようとしたあのデブと何が違うというのか?。

そもそもこのヒロイン、最後までハイヒールとか舐めプにもほどがある。
恐竜をビジネスの道具としか見てこなかった癖に、死に際に立ち会ったらコロッと涙してなに純情ぶってんだよ!!。
甥たちの世話は秘書に丸投げして保護者としての責任を果たさず、あまつさえその秘書があんな酷い死に方をしたのに自分は新しく出来たワイルドな彼氏とチュッチュして、久し振りに映画キャラに殺意を覚えました…(-_-メ)

「アフガンにいました」(ドヤァ)とか言ってた警備員の連れがM134機関銃であんなデカい標的に一発も当てられないなんてもはやギャグだし、アサルトライフルを乱射しても目前の標的一匹倒せないクソエイム揃いの傭兵連中が島に来る時はヘリの中から翼竜を一発で仕留める精密射撃を披露するなど一貫性の無い描写にも呆れるばかり。

遺伝子操作で生み出された新種にしたってコンクリートの壁を壊したり、擬態能力を有していたり、至近距離でKel-Tec/KSGで三発撃ち込んでも無傷だったりとエメリッヒ版GODZILLAも真っ青。
このまま行くと次回作には火を吹く恐竜でも登場するのではないか?。

昨今のハリウッド映画にありがちな物量とCG頼みのスペクタクルシーンも実にワンパターンで「恐竜を見飽きたパークの来場者」と同じ気分になれること請け合い。
意外と常識人だった社長(厳密にはCFO)と、モササウルス最強伝説は良かったものの、主人公の友人である黒人の取って付けた様な扱いを含め脚本が雑すぎてガッカリしました。