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『アメイジング・スパイダーマン2』(2014年) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: The Amazing Spider-Man 2
時間: 143分
製作: 2014年 アメリ
原作: スタン・リー
監督: マーク・ウェブ
出演 アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー/スパイダーマン
    エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)
    ジェイミー・フォックス(マックス・ディラン/エレクトロ)
    デイン・デハーン(ハリー・オズボーン)
    キャンベル・スコット(リチャード・パーカー)
    エンベス・デイビッツ(メリー・パーカー)
    コルム・フィオール(ドナルド・メンケン)
    ポール・ジアマッティ(アレクセイ・シツェビッチ/ライノ)
    サリー・フィールド(メイ・パーカー)
    クリス・クーパー(ノーマン・オズボーン

あらすじ

スパイダーマンとしてニューヨークの人々を守り、ひとりの男性として恋人グウェンを愛する日々を送るピーター・パーカー。
しかし、街を離れていた旧友のハリー・オズボーンが戻ってきたことから、その生活に少しずつ変化が現れる。
恋人との破局や自分を捨てた両親の真実に苦悩するピーターの前に、高圧電流をその身に宿した強敵エレクトロが出現する…

予告映像

感想

先週金ローで放送された『アメイジングスパイダーマン2』を録画鑑賞。
前作のスタッフ・キャストが続投し制作されたシリーズ第二弾で、剥げ散らかしたストーカー技師役でジェイミー・フォックス、闇に落ちる主人公の親友役でデイン・デハーンが新たに参戦。

前作の設定を踏襲しヒロインの亡き父親との約束や自分を捨てた両親の真実、そして病に冒された親友の存在などスパイダーマンの苦悩がストーリーの軸として描かれる。
シリアスなテーマが描かれる反面、稚拙な描写も多く、大停電によって起こり得る最悪の事態が旅客機の正面衝突って他にもっと無かったのだろうか?。

アクションシーンに関してもモロにCGで軽く、Dr.マンハッタンと違ってフルチンじゃないエレクトロとの最終決戦は舞台設定からして往年のアクションゲームそのもの。
『クロニクル』など鬱屈した青年を演じさせたらピカイチなデイン・デハーン(CVが石田彰さんとか嵌り過ぎ!!)がギャグみたいな姿に豹変し、『ダークナイト』的な別離が待ち受けるクライマックスは衝撃的なのだが、その雰囲気も無茶苦茶なエピローグによって全て台無し。

あんな殺戮マシーンが暴れてるのに近くで見物するノーテンキな野次馬や、飛び出した子供を止めようとしない警官、エレクトロには問答無用で対物ライフルを使った癖にこの時は動きを止め犯人が生身を露出しているにも拘わらず狙撃しない特殊部隊など腑に落ちない点が多すぎる!!。
拒絶反応が出るという話だったのにあの人物が生きてたのも疑問だし、せっかくヒーローがカムバックする熱い展開なのに私は完全に醒めてしまいました。

三部作を想定し続ける気満々な幕引きながら、サム・ライミ版ほどヒットしなかったので打ち切りが確定。
ハリウッドのこういう判断って週刊少年ジャンプ並みにシビアですが、観てる方としてはいろいろ不完全燃焼なんでもう少し何とかして欲しいと思う…。