スタッフ&キャスト
原題: Spectre
時間: 148分
製作: 2015年 アメリカ
原作: イアン・フレミング
監督: サム・メンデス
音楽: トーマス・ニューマン
クリストフ・ワルツオーベル(ハウザー)
レア・セドゥー(マドレーヌ)
レイフ・ファインズ(M)
モニカ・ベルッチ(ルチア)
ベン・ウィショー(Q)
ナオミ・ハリス(マネーペニー)
デビッド・バウティスタ(ヒンクス)
アンドリュー・スコット(C)
ロリー・キニア(タナー)
イェスパー・クリステンセン(ミスター・ホワイト)
ステファニー・シグマン(エストレラ)
あらすじ
前任者の亡きMが残した最後の任務を完遂すべく単身メキシコに向かったボンドは、そこで世界を裏から操る犯罪シンジケート「スペクター」に繋がる情報を入手する。
組織再編によって「00部門」が廃止され支援が途絶える中、ボンドはマネーペニーやQの助力を得て「スペクター」の陰に見え隠れする過去の亡霊へと近付いていくのだが…。
予告映像
感想
中盤のカーチェイスも追いかけっこしてるだけだし、雪山の追跡シーンも強引さばかりが目に付いてしまった。
泣く子も黙る犯罪組織から命を狙われているボンドガールが世界珍百景に選ばれそうな診察所でカウンセラーをやっていたり、スペクターの秘密基地が燃料パイプに1発撃ち込んだだけで大爆発を起こす違法建築だったり、不安定なボートの上からボンドがワルサーPPKで超精密射撃をやってのけるなどツッコミどころも満載で、黒幕のハウザーにしても秘密結社の総帥なのにカリスマ性ゼロで全く魅力を感じないというオマケ付き。
ボンドと過去に繋がりがあるという設定もこれといって生かされず、そもそもどういう経緯であの地位まで上り詰めたのかも不明瞭。
こんな事なら部下のヒンクスの方が愛銃のAF2011-A1を含めよっぽど存在感があった。
本作は観ていて息苦しさを感じるくらい
「ダニエル・クレイグのボンドシリーズを総括する」
というお題目に縛られており、その所為で映画としての完成度やエンタメ性が犠牲になってしまったように思えてならない。