旧いまここにあるもの

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BSで放送されたデジタルリマスター版『ゴジラ』(1954年)を観た。

今月末ようやく凱旋公開となる『GODZILLA』
それに合わせてBSプレミアム(NHK)で特番が組まれているのですが、地上波は過去のゴジラ作品を放送する気配すら見せず本当に嘆かわしいです。
ゴジラって言うなれば日本代表なんだからもっと応援しろよな…(;一_一)
 
まぁBSの特番もあまり告知してなくて気付いた時にはドキュメンタリー番組「ゴジラの大逆襲~お前は何者なのか~」が終わっていて、かなりショックでした。
初代から最新作まで関係者のインタビューを交えた内容だったらしくめっちゃ観たい。
再放送(出来れば地上波で)を熱望します。
 
 
んで、今日はギリギリ気づいて録画できたデジタルリマスター版『ゴジラ』(1954年)を鑑賞。
ついこの前劇場公開されていたのにもう流しちゃっていいのかな?。
(ちなみに来週から84年版『ゴジラ』を筆頭に厳選した8作品が順次放送されるとの事)
 
本編の出来は言うまでもないのですが、とにかくデジタルリマスター処理の効果が凄まじかった。
放送前に画面を2分割するなどして分り易く解説され「デジタル技術の脅威って奴」(by荒川)を感じます。
(まぁこの場合、脅威というよりは恩恵なんだけど…)
 
映画の内容に関しては60年経った今観ても普通に楽しめるというだけで凄い。
普遍的なテーマ性も素晴らしく戦後9年でこういった映画を作り、アメリカを糾弾するプロパガンダ映画ではなく社会風刺を盛り込んだ骨太なエンターテインメントに昇華させたスタッフにただただ脱帽。
特撮もチープと言ってしまえばそれまでですが、それは昨今のCGに頼りすぎな映画も似たような物でしょう。
私にはああいう重量感のない作り物感丸出しの映像より、気ぐるみやミニチュアとは言え重量感のある映像の方が断然好みです。
 
核と人の在り方を問う。
私は今の日本こそ再びゴジラ映画を作るべきだと思うのですがね。
原発推進や反原発などという低次元な争いを超えたテーマ性を盛り込んだ作品として…。