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『ジャッキー・コーガン』(2012年) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: KILLING THEM SOFTLY
製作: 2012年 アメリ
時間: 97分
音楽:
出演: ブラッド・ピットジャッキー・コーガン
    リチャード・ジェンキンス(ドライバー)
    ジェームズ・ガンドルフィーニ(ミッキー)
    レイ・リオッタ(マーキー・トラットマン)
    スクート・マクネイリー(フランキー)
    ベン・メンデルソーンラッセル)
    サム・シェパード(ディロン)

あらすじ

「優しく殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキー・コーガンブラッド・ピット)は、ドライバーと呼ばれるエージェント(リチャード・ジェンキンス)から賭博場強盗の黒幕を捜す依頼を受ける。彼は前科のあるマーキー(レイ・リオッタ)を捜し出したものの、強盗を仕組んだのは別の悪党3人組であることが判明。さまざまな思惑が複雑に絡み合う中、ジャッキーは事件に関わった者を皆殺しにすることを決める。

予告映像

感想

宣伝で『セブン』や『ファイトクラブ』を引き合いに出した時点で「魅力がないんだな」と思ったブラッド・ピットジャッキー・コーガン』を観る。
全編通してタランティーノ作品よろしく登場人物が下らない話を淡々と聞かされるのだが、あちらと違ってテンポが悪い上、登場人物もぶっ飛んでいないので非常に眠くなる。
 
ブラット・ピット演じる殺し屋ジャッキー・コーガンは「優しく殺す」とキャッチコピーで謳っているが観た限り別に優しくない。
車で乗り付けて鉛玉ブチ込んだり、ショットガンで脳天ふっ飛ばしたり、不意打ちでこめかみにズドンとお見舞いする、どちらかと言えば荒っぽい男だ。
 
そんなジャッキー・コーガンが終盤、ギャラの支払いをめぐりクライアントと口論になるのだが、その中でトーマス・ジェファーソンを痛烈に批判し、オバマの勝利宣言に対し「アメリカは国じゃない。ビジネスなんだよ」と斬って捨てる。
ハリケーンで荒廃したニューオリンズという舞台設定や、全編通してテレビからオバマの演説が流れるなど、米国人なら思うところがあるのだろうが日本人である私には要点がサッパリ解らなかった。
恐らく米国の抱える問題を登場人物や劇中の出来事で風刺していたのだろう。
日本人でもそういった知識がある人は楽しめるのだろうが、そうでない人には魅力が全く伝わらない作品である。
 
これを「殺し屋物」としてプロモーションした配給会社の正気を疑う。
内容を偽って宣伝すれば評価が低くなって当然だ…(;一_一)