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『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』 劇場パンフレット(初回生産限定版) [注意・映画本編のネタばれ含む]

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新宿は全滅でしたが近場の映画館では普通に売ってた劇場パンフをGET。
初回生産限定版は折り畳み式の特殊装丁になっています。
 
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開封しようとすると『ヱヴァ:破』のパンフ同様シールで封印されていました。
まぁ映画の内容を考えれば当然ですね。
 
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どうやって剥がそうか思案したのですが、思い切ってトライしたら意外と簡単に取れた。
 
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開いて…
 
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更に開くと…
 
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ほむほむのソウルジェムが登場。
 
封印しているだけあって、総監督の新房昭之さん。脚本の虚淵玄さん。キャラクター原案の蒼木うめさん、監督の宮本幸裕さん。
そして鹿目まどか役の悠木碧さんと暁美ほむら役の斎藤千和さんの映画本編に言及した濃い~インタビューが掲載。
 
キャラクター設定集。劇団イヌカレーによるアートワーク。美術ボード。武器や小物の設定なども合わせて載っていますが、全体の比率としてはビジュアルよりもインタビューの方が多くなってます。
 
 
 
以下、本編のネタばれを含むので未見の人は注意!!
 
 
 
インタビューの中で新房総監督がTVシリーズはそれ単体で完結しており、『叛逆の物語』はあくまで『始まりの物語』と『永遠の物語』の続きだと解釈しているそうで、TVシリーズしか視聴していない私が感じた違和感はそういったところから来ていたのかもしれません。
今夜から前編と後編が地上波で放送されるし、それを観た上でもう一度トライしようかな?。
 
そして「円環の理」の「円」が「まどか」から来ているという裏話には脱帽。
そこまで深く観てませんでしたが、なるほど納得しました。
 
虚淵さんのインタビューでは当初「まどかにほむらが連れられて行く」結末になっており、それを新房総監督が「まどかとほむらが対立関係になってしまうのもありかも」と提案した事で今の形に落ち着いたと説明。
新房監督は「このあと続いていく物語にしたい」と考えていたのではないか?と分析しているのが興味深いですね。
やはり、続編の可能性はあるという事か?。
 
宮本監督の話では、ほむらVSマミさんの戦闘シーンがやはり『リベリオン』の「ガン=カタ」をイメージしたと聞けて大満足。
あのシーンは絵コンテ段階で膨らみ過ぎてしまいかなり苦労したようですが、その甲斐あって滅茶苦茶格好良いアクションシーンになっていたと思います。
特にマミさんは最強説が出て来たとしても可笑しくないくらいの大活躍。
時間を止めるほむらと対等に渡り合うとか凄すぎます。
 
戦隊物よろしく「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテッド」とみんなでポーズを決めたり、ナイトメアを倒す為の「魔法少女のお茶会」だったりと、今回は随所にマミさんのセンスが光ってました。
もっとも宮本監督はそういった場面を描くのが恥ずかしかったようですが…(笑)。
 
因縁の相手である「お菓子の魔女」=「ベベ」がマミさんの親友というのも意外な設定でしたが、その理由に関して虚淵さんはフィギュアなどで両者がセットで扱われていた事が印象に残っていたと話しています。
確かにネタ的に組まされる事が多かったですが、それがこういった形で本編に作用してくるというのも面白いですね。
 
そんなベベの正体が新魔法少女百江なぎさだった訳ですが、彼女のデザインに関して蒼樹うめさんは先輩達に負けないくらい可愛くなるよう心がけたとの事。
魔女は魔法少女の成れの果てなので、同様に他の魔女たちの人間の頃の姿というのにも興味が湧いてきますが、ほむらが書き換えた世界では彼女たちもまた人として生きて行くのだろうか?。
 
主演を務めた悠木碧さんと斎藤千和さんも今回の物語には驚きと戸惑いがあったようで、特に悠木碧さんは「(鹿目まどかとして)一生を終えたつもりでいたので、その後の物語にどう挑んでいいかわからなかった」と当時の心境を吐露。
若いのに確り役者さんで本当に素晴らしいと思います。
 
インタビューを読むと私が感じた事があながち的外れじゃなくて安心したのですが、映画全体に漂っていた少女革命ウテナっぽいイメージに関しては言及されてなくて残念。
アニオタなら絶対連想しますよね?。
 
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今回の映画はやはり「暁美ほむらの物語」であり、彼女が世界の理に叛逆し悪魔になってでもまどかを取り戻そうとする呪いにも似た愛と自分や世界を犠牲にしてでも成し遂げようとする執念。
冗談抜きにアニメ史上最凶にして最強の「愛の物語」ではないか?。
 
まどかが天使(スタッフさん的には神様らしい)、ほむらが悪魔となった事であらゆる意味で対の存在となり、互いの立場からいずれ戦う事を示唆しつつ物語は均衡を保った形で幕を下ろしますが、利用するつもりが利用される側となってしまったキュゥべえの無念?の表情を含め、やはり「続きを予感させる結末」でしたね。
 
虚淵さんは「まどかやほむらを卒業されることができたような感覚」。
「これを手掛かりにして様々な人が新しい物語をつくってもらえればうれしい」と仰っていますが、そこは何れ[完結編]となる物語を執筆してくれますよね?(チラッ)。