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『ミッシングID』(2011年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: ABDUCTION
製作: 2011年 アメリ
時間: 106分
監督: ジョン・シングルトン  
脚本: ショーン・クリステンセン
音楽: エドワード・シェアマー 
出演: テイラー・ロートナー(ネイサン)
      リリー・コリンズ(カレン)
     アルフレッド・モリナ(バートン)
     ジェイソン・アイザックス(ケビン)
     マリア・ベロ(マーラ)
     ミカエル・ニクヴィスト(コズロフ)
     シガーニー・ウィーヴァー(ベネット医師))

あらすじ

ごく普通の高校生として日々を送っていたネイサン(テイラー・ロートナー)はある日、消息不明となった子どもたちの情報提供を呼び掛けるサイトで13年前の自分の写真を発見する。
動揺するネイサンは担当者に連絡を試みるのだが時を同じくして何者かが自宅を襲撃、真実を聞き出せぬまま両親が殺害されてしまう。
事件を目撃した幼馴染のカレン(リリー・コリンズ)と共に追われる身となったネイサンは謎の追跡者を退けながら、自分の正体を探るべく奔走する…。

予告映像

感想

恐ろしく雑な映画でビックリした。
「次世代"ジェイ・ボーン"誕生」などと抜かしたお約束の虚偽プロモーションを行っていたが、この程度の内容でアクション映画の流れを変えたあの作品を引き合いに出すなんて身の程を知れと言いたい。
 
危機感の無さ過ぎる展開。意味のない無駄なアクション。不自然な民衆の動き方。適当な人物造形。素人としか思えない雑魚な悪党。
育ての親が殺され、得体の知れない連中に追われてんのに、一緒に逃亡した可愛い幼馴染と電車の中でチュッチュして「この主人公は馬鹿なんじゃないか?」と思う。
更にCIAの面々も「安全な場所に行こう」と言って大通りに面したガラス張りのカフェに移動するし、捜査官は異常が発生しても防御陣形取らず棒立ちで撃ち殺される始末。
ホントこの映画の登場人物はどいつもこいつも馬鹿ばっかりだ。
 
『ミレニアム』『ゴーストプロトコル』のミカエル・ニクヴィスト演じる敵の親玉も最後がしょぼ過ぎて話にならない。
主人公は結局何もしてないしやる気あるのか?。
 
演技が上手いとも格好良いとも思えない『トワイライトシリーズ』の狼男ことテイラー・ロートナーが主演で画面に出ずっぱりなのも正直言って辛い。
ファンは良いのだろうが、そうでない人間にとっては彼のプロモーション映像を延々と見せつけられているみたいでげんなりする。
 
本国でも批評家に酷評されたらしいが、それも納得の出来栄え。
正直日本のテレビ局が作ったなんちゃって映画の方が100倍マシ。
久しぶりに「時間を無駄にした!!」と声を大にして言いたくなる作品でした。