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あらすじ
予告映像
感想
世界最高にして最強の精鋭部隊でありながらハリウッド映画ではワンマンアーミーな主人公の前座としてテロリストに瞬殺される「Navy SEALs」を大々的にフィーチャーした本作。
出演者は現役隊員。
登場するガジェットや銃器は全て本物。
しかも弾薬は空砲ではなく実弾。
劇中の作戦はプロットを知らされた隊員たちが立案した物。
と全てがリアル仕様。
演技に関してはSEALs側が本職ではないので本場の方が聞けば棒読みで違和感があるのかもしれませんが、その点に関しては当然ですが気になる事はありません。
が、ストーリーは荒唐無稽にならない規模を想定している為ハリウッド大作のスケール感に比べ、どうしても小じんまりとした印象を受けてしまう。
戦術などもリアルだが、それ故に地味で、
観る人が観れば隊員の身のこなしだけで生唾物だろうが、そうでない人には聊か退屈に映るかもしれない。
この辺りは良くも悪くもミリオタ向けと言った所か?。
戦闘シーンに関しても『ランボー 最後の戦場』的なバイオレンス描写や、ヘッドカメラによる隊員の主観映像を交えるなど「最前線を追体験」というキャッチコピーに偽りはない。
隊員の息遣いと共にドアを破り暗い室内に突入しクリアリングを行う際の緊張感は半端じゃないが、その反面それが「FPSっぽさ」を出してしまった点も留意したい。
「リアル」を追求した結果、それと最も程遠い「ゲーム」とダブらせてしまう結果となったのは実に皮肉だ。
こういう作品は「プロパガンダ映画」などと揶揄されますが、私は「こういう仕事もあるんですよ」という「職業映画」だと感じた。
制作に全面協力しているが故に「Navy SEALs」を格好良く撮ったPR映画な感じもするが、それは日本の『海猿』なんかも同じで仕方がない事なんでしょう。
ミリオタは必見だが興味が無い人はスルーでOK。
そんな作品です。