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『スプライス』(2009) -★★☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: SPLICE
製作: 2009年 カナダ/フランス
時間: 104分
監督: ヴィンチェンゾ・ナタリ
脚本: ヴィンチェンゾ・ナタリ 、アントワネット・テリー・ブライアント 、ダグ・テイラー
音楽: シリル・オフォール
出演: エイドリアン・ブロディ(クライヴ)
   サラ・ポーリー(エルサ)
    デルフィーヌ・シャネアック(ドレン)
   ブランドン・マクギボン(ギャビン)
   シモーナ・メカネスキュ(ジョアン)
   デヴィッド・ヒューレット(ウィリアム)

あらすじ

科学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は倫理に反し、人間と動物のDNAを配合する禁断の領域へと足を踏み入れ。
その結果、これまで誰も目にしたことのない新生命体がこの世に生まれ落ちる。
二人はその新しい生命体にドレンと名付け、誰にも知られないように育て始めるのだが…。

予告映像

感想

『CUBE』・『カンパニー・マン』・『NOTHING -ナッシング-』とコアな作品を作り続ける奇才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督最新作。
製作総指揮に『ブレイド2』・『ヘルボーイ』・『パンズ・ラビリンス』で知られるギレルモ・デロ・トロが噛んでいるのだから普通の映画なわけがない!!。
 
今までも特異な状況下で繰り広げられる人間模様を描いて来ましたが今回はまた凄い。
禁忌を犯し新たな種を誕生させた研究員が因果応報と言わんばかりに、とんでもない目に遭います。
 
真面目な『スピーシーズ』とでも言えば良いか?。
身勝手な親によって望まぬ生を受けた子供(クリーチャー)を通して人の持つエゴを浮き彫りにしていきます。
前半は倫理観・中盤は育児・後半は男女の問題と来てオチは異種交配と色んな意味で濃すぎだ!!。
 
頭のネジが外れた主人公たちの言動には苛々させられるし、ギレルモ・デロ・トロの影響か生理的にヤバいクリーチャーのエグイ描写も多々あるので観る人を凄く選ぶ作品。
でもテーマやメッセージ性には光るものが有るので、ゲテモノ映画もOKって人はチャレンジしてみては如何でしょうか?。