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『イングロリアス・バスターズ』(2009) -★☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題: INGLOURIOUS BASTERDS
製作: 2009年 アメリ
時間: 152分
監督: クエンティン・タランティーノ 
脚本: クエンティン・タランティーノ 
出演: ブラッド・ピットアルド・レイン中尉)
    メラニー・ロラン(ショシャナ・ドレフュス)
    クリストフ・ヴァルツ(ハンス・ランダ大佐)
    ミヒャエル・ファスベンダー(アーチー・ヒコックス)
    イーライ・ロス(ドニー・ドノウィッツ)
    ダイアン・クルーガー(ブリジット・フォン・ハマーシュマルク)
    ダニエル・ブリュールフレデリック・ツォラー)
    ティル・シュヴァイガー(ヒューゴ・スティーグリッツ)
    サム・レヴァインヒルシュベルク上等兵
    ポール・ラスト(アンディ・ケイガン)
    ギデオン・ブルクハルト(ヴィルヘルム・ヴィッキ)
    オマー・ドゥーム(オマー・ウルマー)
    マイケル・バコール(マイケル・ジマーマン上等兵
    アウグスト・ディール(ヘルシュトローム少佐)
    ジュリー・ドレフュス(フランセスカ・モンディーノ)
    シルヴェスター・グロート(ヨーゼフ・ゲッベルス
    ジャッキー・イド(マルセル)
    ドゥニ・メノーシェ(ペリエ・ラパディット)
    マイク・マイヤーズエド・フェネシュ将軍)
    ロッド・テイラー(ウィンストン・チャーチル
    マルティン・ヴトケ(アドルフ・ヒトラー

あらすじ

1941年第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。
ユダヤ・ハンター」の異名をとるランダ大佐によって家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、その追跡を振り切り命からがら生き残る。
 
一方、「イングロリアス・バスターズ」と呼ばれ恐れられるレイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、残虐な方法で次々とナチス兵を血祭りにあげて行く。
 
そんな中、敵地に潜入したスパイから、
パリの劇場でナチス高官達が一堂に会す国策映画上映会の情報が入る。
一網打尽を狙い密かに行動に出るバスターズ一行。
だが其処には家族の復讐を誓い劇場のオーナーとなったショシャナの姿があった…。

予告映像

感想

 ブラッド・ピットとコンビを組んだタランティーノが自身の監督作品の中でNO.1ヒットを記録した本作。
批評家の評判も上々で期待していたのだが、これはどうなんだろうか?。
 
正直もっとぶっ飛んだor痛快な内容を想像していたのですが、これってハッタリの効いた長話と無抵抗な人間の殺害描写で固めた単なるテロ映画じゃないですか?。
 
何時も以上に多い本筋とは関係無い無駄話の数々はタランティーノの真骨頂っちゃ真骨頂なんだけど、余りにくどいもんだから辟易。
ハリウッド映画にしては珍しく各キャラクターが母国語を話す事によって生まれた言語のクロストークは魅力的なのだが、それにしたって長すぎる!!。
要点だけ纏めればこの映画、間違いなく1時間に収まります。
 
キャストも無駄に豪華な割に呆気なく殺されてしまい、実にもったいない。
濃い~キャラクターが沢山出てきて「これからどんな活躍をするんだろう?」とワクワクしたら次の瞬間「え?」だ。
これでは感情移入もクソも無い。
サミュエル・L・ジャクソンもナレーションで参加してるけど序盤に数行しか喋ってないじゃん!!。
 
最後は敵も味方もみんな仲良く自爆テロの犠牲となって死亡。
親玉の額に鉤十字刻んで誇らしげなブラビのドヤ顔で幕引きとか
「なんじゃこりゃ」
である。
 
私の見方が悪いのかもしれないが、何故あれ程までに評価が高いのか全く理解出来ない。
確かにクリストフ・ヴァルツの存在感は鬼気迫る物があったけど、他のキャラクターが皆薄っぺら過ぎる。
登場人物を大勢出しといて大した活躍もさせず退場させる近年の駄目アニメと同じパターンで、だったら最初から出すなと言いたい。
 
普段タランティーノ作品は嫌いじゃないんだけど、今回は驚くほど波長が合いませんでした。
ジャンル的には好きなタイプの筈なんですが…。