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『ワイルドスピード MAX』(2009年) -☆☆☆☆☆-

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スタッフ&キャスト

原題 FAST & FURIOUS
製作 2009年 アメリ
時間 107分
監督 ジャスティン・リン  
脚本 クリス・モーガン 
音楽 ブライアン・タイラー 
出演 ヴィン・ディーゼル(ドミニク)
    ポール・ウォーカー(ブライアン)
    ミシェル・ロドリゲス(レティ)
    ジョーダナ・ブリュースター(ミア)
    ジョン・オーティスカンポス
    ラズ・アロンソ(フェニックス)
    ガル・ギャドット(ジゼル)
    テゴ・カルデロン(テゴ)
    ドン・オマール(ドン)
    シェー・ウィガム(スタジアック捜査官)
    ライザ・ラピラ(トリン捜査官)
    ジャック・コンレイ(ペニング捜査官)
    サン・カン(ハン)

あらすじ

南米に逃亡したすご腕ドライバー、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)は恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)とともに輸送車からの強奪を繰り広げていた。一方、FBI捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、麻薬組織のボス“ブラガ”を追い続けていたが、お尋ね者のドミニクが8年ぶりにロサンゼルスに戻って来たという知らせを受ける。

予告映像

作品感想

人気カーアクションシリーズ第4弾にして、1作目のオリジナルキャスト"のみ"が再結集したこの『ワイルド・スピードMAX』。
監督を務めたのは前作『TOKYO DRIFT』のジャスティン・リンです。
 
たま~に良い仕事をするロブ・コーエンが監督した1作目以降、どうにも勢いが右肩下がりの本シリーズですが、今回は特に酷かった!!。
だって序盤とクライマックスのカーアクションが実写じゃなくてCGなんですよ?。
本物のドリフトに拘った前作の心意気は何処へやら、本当にガッカリ。
こんな事なら中盤のストリートレースを最後に持ってきた方がまだ良かった。
尻すぼみ感が半端なくてカタルシスなんてありゃしない。
 
そんなカーアクションも上記のストリートレースシーンを含めて殆ど印象に残らず、危険なカーアクションの数々を実写で描き切ったポール・W・S・アンダーソンの『デス・レース』の足元にも及ばないレベル。
勿論、作品の性質がかなり違うので比べるのもアレなのだが何より今回は車が活躍している印象が全く無い。
一作目とかは車が登場人物と同じくらい魅力的に描かれていて、普段車に興味のない私も「おお~カッチョイイ~」と感じる事が出来たのに…。
何より許せないのがドミニクが愛車を簡単に捨てる(壊す)描写!!。
手塩に掛けてカスタマイズしたのに、こんなあっさり捨てられるのか?。
勿論、ピンチで仕方なくそうするのだが車好きの人がこれを見てどう思うのか私は非常に気になった。
 
ストーリーも正直「?」といった感じで主要人物の1人であるレティをあっさり殺してしまった時点でネタ切れなのがバレバレ。
(それともレティ役のミシェル・ロドリゲスが『アバター』とかに出ちゃう位売れっ子になったからギャラが払えなかったのだろうか?)
あとはドミニクが復讐に突っ走るだけで最後まで一直線、意外性も何もありゃしない。
せっかくオリジナルキャストを引っ張って来たのに、こんな物しか出来ないのかと悲しくなりました。
 
全体的な印象として題材・キャストを生かし切れておらず宝の持ち腐れ感が強く非常にガッカリ。
加えて日本語吹き替えキャストも変わっていてガッカリ。
ダメ押しでタレントも混じっているもんだから更にガッカリ。
本当ガッカリ度なら言うまでも無くMAXの出来ですが、シリーズとして観なければまぁまぁ楽しめるかもしれません。