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『劇場版マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~』 ★★☆☆☆

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製作 2009年 日本
時間 120分
原作 河森正治 スタジオぬえ 
監督 河森正治   
脚本 吉野弘幸 河森正治
音楽 菅野よう子    
声の出演
   中村悠一早乙女アルト)
   遠藤綾シェリル・ノーム)
   中島愛ランカ・リー)
   小西克幸(オズマ・リー)
   神谷浩史ミハエル・ブラン)
   福山潤(ルカ・アンジェローニ)
   豊口めぐみクラン・クラン)
   保志総一朗(ブレラ・スターン)
   三宅健太(ボビー・マルゴ)
   小林沙苗(キャサリン・グラス)
   井上喜久子グレイス・オコナー)
   杉田智和(レオン・三島)

あらすじ

人類が地球を離れ新天地を目指し旅立ってから50年の時が流れた西暦2059年。
何時の日か本物の空の下で飛ぶ事を夢見て航宙科に通う高校生、早乙女アルトが暮らす超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」に「銀河の歌姫」と呼ばれるトップアーティスト、シェリル・ノームがコンサートツアーの為に訪れる。
飛行能力を買われ出演者としてコンサートに駆り出されたアルトは、その伝手で学校に通う歌手を夢見る少女、ランカ・リーをこの日の公演に招待する。
そしてアルトやランカが見守る中、多くの人々の歓声に迎えられ始まるシェリルのコンサート。
だが宇宙空間ではそれに呼応するかの様に突如として現れた謎の生命体バジュラが護衛部隊を撃破しつつ「フロンティア」船団に迫っていた…。

予告映像


感想

TVシリーズも好評を博したマクロスFの劇場版第一弾。
形式としては『ヱヴァ新劇場版』以降、業界に定着したTVシリーズを大幅に改定し新たな物語を描くという手法となっています。
本作も8割は新作カットでストーリーにも大幅に手が加えられているので殆ど別物。

人間関係ではランカとクランが最初からアルト達と顔見知りと言う点がTVシリーズとの大きな違いですが、個々の感情面に関しては然程変化していなかった様に思います。
相変わらずアルトは二股野郎でしたしね(爆)。

そう言えば一時期、主役説まで流れたクランが完全に脇役扱いでビックリしました。
楽しみにしてたんだけどな~。
まぁ今回はミハエルが生き残ってくれただけで良しとしましょう!!。
アレは後の死亡フラグを壊したと解釈して良いのだろうか?。
何気にこの劇場版で私はアルト達の恋の結末よりも、ミハエル×クランが今度こそ幸せになってくれる事だけを祈ってます(笑)。

にしても今回の劇場版、全体のテンションの維持の仕方にどうも違和感があって前半と後半に派手なシーンが偏った為に中盤の人間ドラマ部分でだらけた印象を受けました。
初っ端のLIVE&戦闘後に一気にテンションが下がって、それからまった~りと1時間弱イチャイチャシーンが続くのは正直辛い。
好きな人には良いのでしょうが、ヘタレが嫌いな私としてはアルトのシェリルとランカへの煮え切らない態度が許せませんでしたよ!!(爆)。

戦闘シーンのCGに関してはTVシリーズ以上にハイクオリティである事は確かなのですが、物量押しの魅せ方には正直クラクラしました。
混戦状態なので仕方ないのですがパイロットの飛行テクニックとかの魅せ場が殆ど無く、最終的には「バーン」「ズーン」「ドカーン」という印象しか残らない(苦笑)。
「あの戦闘がカッコイイ!!」「このシーンが凄い!!」と言った印象的な戦闘カットが1つも無いのが悲しかった。
まぁ私的にはマクロスプラスマクロスゼロの様な単機同士のドッグファイトが好きであって、有象無象のバジュラとの戦闘はそもそも好みではないってのもあるんですが…。

それでもシェリルのLIVEと相まってクライマックスの戦闘はやっぱり凄いです。
凄いんですけど完璧なシルエットを保つCGの戦闘シーンに対して、歌うシェリルの動きが劇場アニメとしてはややぎこちなく見劣りしてしまうのが残念。
本当の意味で見せ場であるこういったシーンの作画は劇場版なんだから見惚れる位の超絶作画でやって欲しかったな~と思います。
その辺りの事も含めて後編に期待します!!

P.S.
それと劇中の入浴シーンでシェリルの乳首はダメでグレイスはOKだったのに笑いました。
グレイスが大人だから、はたまたアンドロイドだからなのか…。
もしかしてシェリルでやらなかったのは制作者が児ポ法を視野に入れているからですかね?(笑)。