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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017年) -★★★☆☆-

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スタッフ&キャスト

製作: 2017年 日本
時間: 119分 
原作: 荒木飛呂彦
監督: 三池崇史 
脚本: 江良至
音楽: 遠藤浩二
出演: 山﨑賢人(東方仗助
    岡田将生虹村形兆
    國村隼東方良平)
    観月ありさ(東方朋子)
    山田孝之片桐安十郎)

あらすじ

美しい海辺の町・杜王町(もりおうちょう)に暮らし、見た目こそ不良だが心根は優しい高校生の東方仗助は、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の持ち主。仗助のスタンドは、触れるだけで他人のケガや壊れたものを直すことができるというものだった。一見すると平和に見える杜王町では、このところ不審な変死事件が続発しており、一連の事件が自分とは別のスタンドを使う者たちによる犯行だと知った仗助は、町を守るために立ち上がる…。

予告映像

感想

来るオファーはなんでも受けるため駄作も多い三池崇史監督×男版剛力彩芽として数々の作品にゴリ押し出演し評判が最悪な山﨑賢人という夢も希望も無い組み合わせで実写化された『ジョジョの奇妙な冒険』が深夜に地上波初放送されたので鑑賞。
結論から言えば期待値が低かったせいか、はたまた私がそこまで原作フリークではないからか普通に楽しむことが出来ました。

本作の何が良かったかと言えばスペインのシッチェスを日本の杜王町として描いた点で、何を言ってるのか わからねーと思うが、町にコスプレさせることで登場人物のコスプレ感を大幅に低減させる斬新すぎる発想の転換目から鱗
違和感と違和感が合わさると調和する驚きの化学反応と共に、ビジュアル面でも日本でロケするより良かったと断言できる。

また、原作からの改変も巧みで、東方良平の町を守る警官としての想いを丁寧に描くことで、それを仗助が受け継ぐシーンのドラマ性を高めていたのも見事という他ない。
原作ファンは思うところもあるだろうがDIO関連の要素をバッサリカットしたのも取捨選択としては間違っていないだろう。

不良の喧嘩物として『クローズシリーズ』で培ったノウハウが随所に生かされており、スタンドバトルもCG表現を含め上々。
終盤にシアーハートアタックを登場させることで吉良吉影の存在を匂わせ次章への足掛かりとしつつ、ここで終わっても消化不良にならないよう配慮するなど、本作は数ある実写作品の中でも一部キャストを除けば比較的考えて作られた良作だと感じました。

興行的に振るわなかったので難しいでしょうが、あるなら第二章も見てみたいものだ。